戦争のない平和な時、古代ローマの兵士たちは何をしていたのでしょう? 司令官は兵士が無為に時間を潰すことを恐れました。そして兵士たちから“暇な時間を奪い取るために”、土木事業に動員しました。 兵士たちはトンネルを掘り、街道をつなげ、橋を作り、そして水道を引いたのです。そのおかげでローマ帝国は類を見ない大都市へと発展していきました。 古代ローマの兵士たちがどのような立場や環境のもとで、どのような工法により土木工事を行っていたのか、詳細なイラストによって、まるで当時の工事現場にタイムスリップしたかのように体感することができます。 ※本書掲載の図版およびテキストの著作権は著者に帰属しますので、権利の侵害とならないようご注意ください。 著者紹介 ジェラール・クーロン Gérard Coulon 文化遺産主任学芸員。元アルゲントマグス博物館館長、前トゥーレーヌ州立文化財・博物館課課長。エランス社で出版