コーヒーや各種お茶に含まれる「カフェイン」の作用に光を当てている。話を聞いているのは、カフェインの作用について研究し、『カフェインの科学』などの著書も出す元東京福祉大学教授の栗原久氏。前篇では、カフェインの持つパフォーマンス向上、気管支拡張、強心や利尿などのさまざまな作用について知った。ただし、これらの作用はさほど強くないため、乱用薬物とは一線を画し、長く嗜好品の材料でありつづけてきたのだ。 後篇では、引き続き栗原氏に、より具体的にカフェインとの賢いつきあい方についてアドバイスを受けてみる。アルコールとの組み合わせは、それぞれを摂取するタイミング次第で、避けたほうがよい場合と、有効な場合があるようだ。 作用のピークは摂取30分後 ――カフェインが体に作用するタイミングは、コーヒーなどを飲んだ後どのくらいでしょうか。 栗原久氏(以下、敬称略) カフェインの作用のピークは摂取30分後ぐらいに来