一般家庭などの照明がちらつく現象が、九州で広域的に発生している。急速に導入が進む太陽光発電から流れ込む電力によって、送配電線の電圧が繰り返しばらつくことが原因。晴天で太陽光発電量が多い一方、電気の使用量が少ない時期の昼間に起きる。九州電力は、特に5月のゴールデンウイーク(GW)付近に照明のちらつきが起こる可能性が高まるとみて、警戒を強めている。 「照明がちらついている」。今年の元日正午から午後2時ごろまで、九電に顧客の問い合わせが殺到した。その数は、九州南部の鹿児島や宮崎を中心に7県で301件。2月19日にも福岡、佐賀を除く5県で同じ時間帯に照明のちらつきが170件確認された。 こうした現象は「電圧フリッカ」と呼ばれ、照明が明るくなったり暗くなったりを2時間ほど繰り返す。九電によると、白熱球や蛍光灯のほか、古い青色発光ダイオード(LED)でも起こる。テレビやパソコンといった家電製品は影