「ハリケーン」の呼び名がついた当時の強さを取り戻したかのようだった。9、10日に東京・赤羽体育館で開かれた卓球の杭州アジア大会代表選考会。女子は東京五輪代表の平野美宇が圧倒的な強さで制し、アジア大会のシングルス代表に決まった。2018年から所属した日本生命を離れ、4月に木下グループに移籍したばかり。「所属が代わっていきなり結果が出た。練習の成果を発揮できてすごくうれしい」と笑顔を見せた。 3月に開かれた24年パリ五輪代表第1回選考会「ライオンカップ・トップ32」の上位選手ら8人で争った今大会。平野は8位に終わった同大会とは見違えるような強さを見せた。1次リーグではライオンカップで敗れた東京五輪代表の石川佳純(全農)に初戦で4-0と完勝するなど、堂々の3連勝でB組1位となった。 女子で優勝し、笑顔を見せる平野美宇。杭州アジア大会のシングルス代表に決まった=東京都北区の赤羽体育館決勝では、東京