タグ

scienceとbookに関するfutoshi0417のブックマーク (15)

  • 『連邦刑務所から生還した男』 - HONZ

    「自称」FBIの囮捜査で罪を着せられ、カリフォルニアの重罪刑務所をふりだしに11年投獄されていたヤクザの組長のである。アメリカの司法は日の常識では推し量れないところがあるが、それを主張しているのはヤクザなのだから、あえて「自称」と紹介した。著者はプロのノンフィクション作家であり、筑摩書店のである。書の印税が主人公のヤクザの手に渡らないことを信じて紹介する。 第1章のFBIによる囮捜査については前述どおり論評しようもない。しかし、殺人などの重大犯罪ではなく、覚せい剤取引で重罪刑務所に送られたことをみると、あきらかに日のヤクザに対しての威嚇を意図しているのだと思われる。我が国に来ないでくれというメッセージかもしれない。 このブログで紹介する理由は、第2章以降の刑務所での話が面白いからだ。囚人の移送の話からして面白い。アメリカには100を超える刑務所がある。そのためハブとなるオクラホマ

    『連邦刑務所から生還した男』 - HONZ
    futoshi0417
    futoshi0417 2012/10/15
    巨大なエネルギーであることと、ともに持ち合わせる強烈な毒性。読んでみよう。
  • 音楽好きな脳―人はなぜ音楽に夢中になるのか - 情報考学 Passion For The Future

    音楽好きな脳―人はなぜ音楽に夢中になるのか 認知心理学者、神経科学者であると同時にレコード・プロデューサーとしての異色のキャリアを持つ著者が、音楽を脳はどうとらえているのか、研究成果を一般向けにわかりやすく語る。クラシックだけでなくロックやジャズなどのポップスを研究材料としてしばしば取り上げている。ビートルズやストーンズ、ジミ・ヘンドリクやチャーリー・パーカーが脳にどういう影響を与えるかというなのだ。 音楽の魅力はどこから来るのか?。それは脳にとっての予測可能性と意外性のバランスであると著者は答えている。 「音楽は、期待を体系的に裏切ることによって私たちの感情に語りかけてくる。このような期待への裏切りは、どの領域──ピッチ、音質、音調曲線、リズム、テンポなど──でも構わないが、必ず起こらなければならない。音楽では、整った音の響きでありながら、その整った構成のどこかに何らかの意外性が必要

  • サイエンス・コミュニケーションの種本「一粒の柿の種」

    息子の教科書を読んでて、ちょっと不安になるのが、「理科」の内容。 受験にも直結する「国語・算数」はみっちり詰まっているのだが、「せいかつ」――いわゆる「理科」が薄すぎやしないか?教科書の厚みだけではない。知識としての自然科学は教えられるものの、安全面への配慮からか、ほとんど実験・実習はしないようだ。 そんなバカ親の心配に乗じてか、「サイエンス倶楽部」[URL]なるものがある。「科学実験から広げる体験型総合教育」を謳っているが、要するに習い事だ。学校という現場からして理系離れが進んでいる証左なのか。 「一粒の柿の種」を読むと、ちょっと嬉しくなる。ポピュラーサイエンスが、一般社会に与えてきた影響を、具体例でもって検証している。予想通りといったものもあれば、まったく新しい知見も得られた。ともすると「文系」に偏りがちなわたしに、いい刺激をもらった。 たとえば、「遺伝子」や「DNA」などの科学用語が

    サイエンス・コミュニケーションの種本「一粒の柿の種」
  • 脳はあり合わせの材料から生まれた―それでもヒトの「アタマ」がうまく機能するわけ - 情報考学 Passion For The Future

    ・脳はあり合わせの材料から生まれた―それでもヒトの「アタマ」がうまく機能するわけ 人間の脳はその場しのぎの改変を重ねてたまたま今の形になったという脳科学+進化心理学の書。原題は"KLUGE"。クルージ(kluge)とは「エレガントにはほど遠く無様であるにもかかわらず、驚くほど効果的な問題解決法」という意味。 ヒトの身体は明らかに最適化されていない。たとえば四足動物の脊椎を二足歩行に転用したため、速くは移動できず、多くの人が腰痛に悩まされている。呼吸と事のために使う器官を発声に転用したので人間の言語は混乱している。目は受光部が後ろ向きのため盲点が存在してしまう。そして脳には反射や衝動を司る古い部分にのっかって思考を司る新しい部分が加わっているから、純粋な推論が下手だ。 進化の歴史の上でいきあたりばったりに、古い技術の上に新しい技術をぬり重ねたのが、ヒトの身体なのだ。この姿からだけでも全能の

  • 動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか - 情報考学 Passion For The Future

    ・動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか 「生物と無生物のあいだ」の分子生物学者 福岡伸一氏の科学読み物。「生命とは動的な平衡状態にあるシステムである」という主題周辺でエッセイが8章。 人は毎日カツ丼ばかりべているとカツ丼になってしまう、わけではない。だがカツ丼を構成している分子は、身体の構成分子と交換されてしばらく一部となり、やがて外へ抜けていく。分子は入れ替わるがシステムは維持される。こうした分子の流れ、動的な平衡状態こそ生命の質なのだということをルドルフ・シェーンハイマーという科学者が1930年代に突き止めていた。 「個体は感覚としては外界と隔てられた実体として存在するように思える。しかし、ミクロのレベルでは、たまたまそこに密度が高まっている分子のゆるい「淀み」でしかないのである。」 流れであり平衡状態であるという見方は、東洋医学的な見方でもあるなと思う。患部を部分的に治療するのでは

  • 作家・瀬名秀明とロボット ~攻殻機動隊の世界は実現するか~ (1/10)

    作家の瀬名秀明さんが、研究の集大成と言える『瀬名秀明 ロボット学論集』を上梓した。一人の作家が、どのようにロボットを追ってきたのか? この記事の前半では、これまでのロボット研究への思いが詰まった書についてインタビューを、後半では、今夏、同氏が特任教授を務める東北大学機械系にて行なわれた、脚家櫻井圭記氏とのセッション『攻殻機動隊の世界は実現するか』の全記録+お2人へのインタビューをお伝えする。 鉄腕アトムの誕生日は2003年4月7日。もう5年も経つが、現実にアトムはまだいない。 ドラえもんもガンダムも、いまだにおもちゃやプラモデルでしかない。『機動警察パトレイバー』の舞台は1998年の日だったが、10年経った今も、98式AVイングラムは実用化されていない。二足歩行で歩くASIMOは期待を抱かせてくれるが、今隣にいるわけではない。 なかなかロボットが人間の生活に入ってこない現状を思うと、

    作家・瀬名秀明とロボット ~攻殻機動隊の世界は実現するか~ (1/10)
  • ミトコンドリアは利己的なのか利他的なのか

    人間とは,その「祖先」である細菌の時代から,利己的な部分と利他的な部分を持っており,その「葛藤」の歴史がすなわち「進化」ということなのだろうか---。生物学者で科学ライターでもあるニック・レーンが書いた『ミトコンドリアが進化を決めた』(みすず書房)というを,そんなことを考えながら読んだ。 筆者は前回のコラムで,近代資主義社会とは,人間が根源的に持っている利他的な部分と利己的な部分が葛藤しながらも,それを無理やり折り合いをつけながらなんとかやってきた社会である,と書いた。 人間は,単細胞の細菌から多細胞となり,より複雑な哺乳類となり,さらには人類となった後は,小規模な共同体をつくり,さらには社会や国家といった大規模な組織を作ったが,細菌の世界も現代の複雑な社会でも,利己的な部分と利他的な部分の葛藤が起こるというのは変わりがないのかもしれない。それは,ある平衡な状態から進化するためには,異

    ミトコンドリアは利己的なのか利他的なのか
  • 量子力学の巨人が生命の本質に迫る「生命とは何か──物理的にみた生細胞」

    アプローチは秀逸だが、「生命」そのものに対するズバリの答えはない。 むしろ、「生命体」や「生命活動」とは何か、といったお題が適切かと。生きている細胞の営みを物理的に定義しなおした場合、どのようになぞらえることができるか? について、実にうまく表している。 半世紀を経て、なお刺激的なのは、シュレーディンガーの「問いの立て方」が上手いからだろう。たとえば、「原子はどうしてそんなに小さいのか」という問いへのブレークスルーな答えがある。それは、この問いの言い換えによる。つまり、当は逆で、「(原子と比べて)人はどうしてそんなに大きいのか」という疑問に答えているのだ。 だから、「もし人間が原子に影響を受けるぐらいのサイズだったら、今の感覚器官や思考形態をとれない」という人間主義的な匂いが醸されて微笑ましい。なんとなく循環論法(?)と思えてくる。 いっぽうで、生物を「時計仕掛け」と見なすことで、さまざ

    量子力学の巨人が生命の本質に迫る「生命とは何か──物理的にみた生細胞」
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: そうだ、宇宙、行こう「宇宙旅行はエレベーターで」

    リアルSFのプロパガンダ。 クリアすべき課題の一つ一つに明確な回答を与えており、一緒に考えてるだけでワクワクできる。どの問題も現実的で、どの回答も現実的なので、単なる思考実験を離陸した「投資対象」としても魅力的だ(著者の一人は不動産投資信託のファンドマネージャーなので要注意www)。 ケーブルの素材や強度、エレベーターの動力といった技術的課題から、敷設場所、建造方法や既存の宇宙開発計画との競合、気象や人為的リスクを考慮した安全性や移行・運用方法、さらには宇宙ビジネスの収支まで、グローバルレベルの風呂敷が広げられている。いや、話は月や火星エレベーターまで広がっているから、太陽系レベルか。 面白いのは、風呂敷の現実味。 技術的課題のほとんどは、既存のテクノロジーで解決可能だという。資コストもべらぼうではなく、民間団体や個人(ex:ビル・ゲイツ)でも充分に手が届く「お買い物」だそうな(初期投

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: そうだ、宇宙、行こう「宇宙旅行はエレベーターで」
  • 宇宙へのハイパーリンク「宇宙エレベーター」

    「宇宙エレベーター」は誘い水。その奥は深くて広いサイエンス・エッセイ(ちょい"ムー"が入ってる)。 これまでと異なる視座を手に入れて、もう一度この世界を眺め回すおもしろさ。科学+想像力の限界までストレッチしてるので、免疫がない方には「世界を変える一冊」になるかも。ただし、かなり敷居を下げているので、好きな人にはモノ足りないだろう。 著者は、トルコ人初の宇宙飛行士候補、アニリール・セルカン。ATA宇宙エレベーターの考案者としてNASAの宇宙開発に携わっている。宇宙飛行士を目指すヘヴィ・スモーカーなのがユニーク。人類未踏の「宇宙で喫煙」(Space Smoking)を実現させたら、いろんな意味で話題になるね(「プラネテス」の船長フィーを思い出せ)。 宇宙エレベーターのアイディアでNASA案と一騎打ちするところがおもしろい。当初のNASA案は、地表から建造物を伸ばしていく方式で、外側(宇宙側)へ

    宇宙へのハイパーリンク「宇宙エレベーター」
  • 人類が消えた世界 - 情報考学 Passion For The Future

    ・人類が消えた世界 Amazon.comベストブック2007の第1位、Times誌が選ぶ2007年ノンフィクション第1位に選ばれ200万部を突破した米国の大ベストセラー。 人類がある日突然地球上からいなくなったとしたら、世界はどう変わっていくかをシミュレーションされている。数日後にはメンテナンスを失った排水機能が麻痺して、ニューヨークの地下鉄は水没する。2,3年後には下水道やガス管が破裂する。5から20年後にはボルトが劣化して木造住宅やオフィスビルが崩れ始める。200年や300年もすればブルックリン橋のような建築も崩落する。世界は野生動植物のものに戻るが1万5千年後には氷河期ですべては凍りつく。そこには人類が不在の未来史10万年、100万年、数億年先になにが起こるかが描写されている。 このはサイエンスフィクションではなくて、ドキュメンタリであり、人類が地球環境に与えている負荷の大きさを知

  • 議論で負けたくないあなたに贈る~『打たれ強くなるための読書術』 東郷雄二著(評:麻野一哉):日経ビジネスオンライン

    以前、いわゆる「南京大虐殺」に関して調べたことがあった。 「大東亜戦争において、日軍は南京で一般の中国人を30万人殺した」、「いや、南京の人口は30万人もいないから、ありえない」、「人数の問題ではない」、「一般人といっても、実は兵士が一般人の格好をしていただけだ」等、色んな説があり、いったいどれが当の史実だったのか知りたいと思ったのだ。 当初、何冊かのを読み比べれば、何が事実かわかると思って調べ始めたのだが、甘かった。読めば読むほど、ワケがわからなくなった。 「虐殺があった派」、「なかった派」、「中立派」などの派閥があり、それぞれが対立している。ある派閥は、「この事実から考えると、こういう結論になる」という。ところが反対派は、「その事実自体がウソだ」という。しかし、別の派閥は、「その事実がウソだという事自体が信用ならない」という。過去のことなので、伝聞や推測が飛び交い、まるで入り組ん

    議論で負けたくないあなたに贈る~『打たれ強くなるための読書術』 東郷雄二著(評:麻野一哉):日経ビジネスオンライン
  • 見る目の数だけ、世界がある~『もしもあなたが猫だったら?』 竹内薫著(評:清田隆之):日経ビジネスオンライン

    今はあまり見かけなくなったが、以前、テレビでこんな番組をよくやっていた。それは、違う文明に生きるアフリカの部族を日に連れてきて、そのカルチャーギャップに驚くさまを描くといったようなものだ。「田舎者を笑う」みたいな視線で申し訳ないなと思いつつも、電車やエスカレーターにビビリまくる彼らを見て、ついつい大笑いしてしまったものだ。 それはさておき、書の著者は以前、『99.9%は仮説』をものして話題になった科学作家だ。その冒頭では、イキナリ「飛行機はなぜ飛ぶのか? 実はよくわかっていない」なんて議論が展開されている。翼で「圧力差」や「空気の渦」を作り出し、それが揚力となって機体は飛んでいる――。こういった“科学的説明”がまことしやかに語られているが、それはさまざまな経験則による推測にすぎず、決定的な根拠はないというのだ。 この話は刺激的だった。というのも、「科学には意外と“人間味”がある」という

    見る目の数だけ、世界がある~『もしもあなたが猫だったら?』 竹内薫著(評:清田隆之):日経ビジネスオンライン
  • 50年前の「生物と無生物の間」 - NATROMの日記 #c NATROM 2008/01/25 13:35

    ベストセラーの■生物と無生物のあいだ(福岡伸一 著)を読んでみた。前半は著者の留学体験を通して生物学の発展をわかりやすく解説し、後半は「生命とは動的平衡(ダイナミック・イクイリブリアム)にある流れである」という生命観を論じている。著者の福岡は、ウイルスを生物とは定義しない。生命を定義づける条件として、自己複製だけは不十分であり、動的平衡こそが質であるというのだ。動的平衡という言葉を聞くと難しそうに思えるが、たとえ話も用いてうまく解説してある。分子生物学に触れる機会の少ない読者であっても面白く読めたのではないか。ベストセラーになるのもうなずける良書である。だが、今回のエントリーのメインはこのではない。私がこのを読んでいたときに、が(おそらく父の棚から)見つけ出してくれたである。 「生物と無生物の間―ウイルスの話―」 岩波新書、川喜田愛朗著昭和31年7月10日 第1刷発行 ¥100

    50年前の「生物と無生物の間」 - NATROMの日記 #c NATROM 2008/01/25 13:35
  • 残業帰りの夜空に〜『カラー版 すばる望遠鏡の宇宙 ハワイからの挑戦』海部宣男著、宮下曉彦写真(評:漆原次郎) (毎日1冊!日刊新書レビュー):NBonline(日経ビジネス オンライン)

    3時間10分 ハワイ島、マウナ・ロア山と肩を並べるマウナ・ケア山の頂、標高4205メートルの地で、「すばる望遠鏡」は宇宙を捉えている。国立天文台が1991年から8年の歳月をかけて建設した天体望遠鏡だ。 天体が発する電波や光などの“波”を捕まえるのが天体望遠鏡の基的なしくみ。すばる望遠鏡は、可視光(目で見える光の波)と赤外線(可視光の帯域の外側にある目では見えない波)を利用するものとしては、日初の大型天体望遠鏡となる。世界中の研究者からも注目を集める、高精度の観測装置を多く備えた天体望遠鏡のトップランナーの1つだ。 書は、新書に特有のクリーム色の用紙ではなく、白地で光沢ある用紙が使われている。表情豊かな宇宙の写真を中心に、およそ130点もの図版を美しく見せるためだ。そして、一つひとつの図に、すばる望遠鏡の建設と観測を指揮した著者の解説が加えられる。 『ハッブル望遠鏡が見た宇宙』およびそ

    残業帰りの夜空に〜『カラー版 すばる望遠鏡の宇宙 ハワイからの挑戦』海部宣男著、宮下曉彦写真(評:漆原次郎) (毎日1冊!日刊新書レビュー):NBonline(日経ビジネス オンライン)
  • 1