なぜ小さな会社が、“かつてないトースター”をつくることができたのか:水曜インタビュー劇場(トースター公演)(3/6 ページ) “普通のモノ”になってしまう 土肥: なぜ第三者に話を聞かないのですか? 寺尾: 聞けば、聞くほど分からなくなるんですよ。 土肥: どういう意味でしょうか? 寺尾: マーケティング調査を行うと、商品の欠点ばかり指摘される。「こうしたらいいのに」「ここが不便」「こんなこともしてほしい」といった感じで。 土肥: そうした声が“ノイズ”に感じて、商品開発が進まなくなる? 寺尾: ノイズを聞いてしまうと、なかなか無視できません。「消費者ってこういうことを考えているのか……」となって、開発時に取り入れてしまうんですよね。その結果、どうなると思いますか? 土肥: うーん、何だろう? 寺尾: “普通のモノ”になってしまうんですよ。 土肥: ははは。「パンくず受けが進化しましたーー