「たばこ臭い」と言われ、冬でも大型扇風機の風を当てられるなどの精神的苦痛を受けたとして、外資系消費者金融会社日本ファンド(東京都新宿区)の30〜40代の男性契約社員3人が、計約736万円の損害賠償を元男性部長らに求めた訴訟で、東京地裁(石井浩裁判長)は27日、計約150万円の支払いを命じる判決を言い渡した。 判決によると、男性3人は2003〜05年にかけてそれぞれ入社した。元部長は06年4月ごろから新聞購読を強要したり、理由もなく殴ったりするようになった。07年12月ごろからは、喫煙者の2人に対して「たばこ臭い」と、大型扇風機を至近距離からあてるようになった。1人は半年後に「抑うつ状態」と診断されて1カ月休業した。 3人は会社側に嘆願書を送ったり、労組が団体交渉を行ったりしたが解決しないため、09年4月に提訴。判決は元部長の行為をパワハラにあたると指摘し、不法行為であることを認めた。元