ビックゲーム化は太平洋戦争ウォーゲームの宿命か 「TACTICS」「シミュレイター」を購読し、ウォーゲームをたしなんでいるというだけで「やーい、右翼~、右翼~、ミギタリー」と冷笑されていた高校生が、30年を経て、若い世代から「いや、それはあなたの時代に受けた教育の影響ですよ」と左翼認定されてしまうほどに時代が変わってしまった2009年の夏。Wikipediaのおかげで「正式な終戦は9月2日でしょう」という突っ込みもしやすくなった現代だが、やはり、日本人の心としては、8月15日が「敗戦の日」となるだろう。しかし、8月15日も9月2日も遠く過ぎ去ってしまった。せめて、お彼岸に「あの戦争」を振り返ってみたい(早い話が、締め切りを大幅に過ぎてしまったということ)。 太平洋戦争を扱うウォーゲームは、どうしても規模が大きくなってしまう。膨大な部隊が海陸空へ展開していることと、複雑なシステムとなってしま