バトルオブブリテンやシーライオン作戦のもう一つの醍醐味は、それに備えた兵器開発プログラムを進めてきたかどうかが試される場面であるというところではないかと思う。 「第三帝国」や「ヒトラーズウォー」では、第二次欧州大戦を進める上で、各国がどの兵器の開発を推進するかと言う意思決定が程度の差はあれできるようになっている。 このときにドイツから見て、対イギリス戦というのは、それ以前のポーランドやフランス、さらには後に想定されるソビエトに対する陸戦主体の電撃戦と異質な兵器が要ると言う点で事前に並行して準備しがたいものがある。歴史群像の記事でもこの点は強く指摘されており、そもそもこうしたジレンマがあった割にはドイツはかなり善戦したと言えるのかも知れない。 一方、イギリスから見れば、もっとも重要なことは防空システムの整備であり、レーダーを中心とした警戒網、それと呼応して発進する迎撃システム、それらを可能と