今、韓国は北朝鮮のスパイ事件でゆれている。いわゆる「一心会スパイ事件」である。 10月には、国会に議席を有する民主党の幹部が北朝鮮のスパイであるとして逮捕された。逮捕者は今(11月10日)現在5人だが、全容はまだ明らかになっていない。 スパイ組織(一心会)の中には386世代の学生運動出身の政治家、市民団体の幹部、政党の幹部、国会議員の元補佐官が含まれているとされている。 このような状況下にもかかわらず、国家情報院の金昇圭(キム・スンギュ)院長が更迭された。後任は、金昇圭が「適切でない人物」と語っていた国家情報院の第一次長である金万福(キム・マンボク)が内部昇格した。 金万福には、盧武鉉の息がかかっているとされる。朝鮮日報によると、院長が交代した途端、スパイ捜査の消息が突然途絶えてしまったという。 なぜ韓国は、北朝鮮という「ならず者国家」と直接対峙していながら、ここまで無防備な国家になってし