事件の犠牲者のアナ・カイル・ブラウン(左)と、オセージ族の大規模な殺害を企てたウィリアム・K・ヘイル(右)。(VINCE DILLION, OKLAHOMA HISTORICAL SOCIETY , BETTMANN ARCHIVE) 毒物、嫉妬、殺人、野望――。マーティン・スコセッシ監督の最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は、20世紀初頭、オクラホマで暮らすオセージ族の富を奪うため、悪に手を染める白人入植者たちの姿を描いた、いかにもハリウッド映画らしいストーリーだ。この映画の原作は、2017年にベストセラーとなったデイヴィッド・グラン氏のノンフィクション小説『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン オセージ族連続怪死事件とFBIの誕生』であり、架空の物語ではない。 【関連写真】爆破された家ほか、事件当時の写真4点 連邦政府が誤った政策を導入し、先住民の土地が生む富を狙う白人入植者の