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ブックマーク / bijutsutecho.com (65)

  • 櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」: 想いを寄せる「手紙」

    櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」: 想いを寄せる「手紙」ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第70回は、「手紙」というかたちで自分を表現する河野芽衣さんに迫る。 文=櫛野展正 作品を制作中の河野芽衣さん 「これ全部、彼女から届いたものなんです」と見せて頂いた封筒の束に驚愕した。表面には、幾重にも重なったセロハンテープが貼り付けられている。もっとも厚い部分で、5センチはあるだろうか。封筒自体が膨らんでいるのは、中にも作者が加工した封筒や折り紙などが詰め込まれているためだ。よく見ると、セロハンテープの塊の

    櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」: 想いを寄せる「手紙」
    gcyn
    gcyn 2023/12/02
    『芽衣さんが「貼る」ことに楽しみを見出したのは、4歳の頃/母親はシール貼りに熱中する娘の姿を目にした。すぐにシールを購入してみたところ、水を得た魚のように、家の壁や机、階段などあらゆる場所に貼り始めた
  • アーツ前橋の作品紛失問題。市が計400万円を支払うことで作家遺族と和解

    アーツ前橋の作品紛失問題。市が計400万円を支払うことで作家遺族と和解アーツ前橋の借用作品紛失について、市が作家遺族に計400万円を賠償金として支払うことで和解が成立した。 アーツ前橋 アーツ前橋が収蔵を視野に借用していた2作家の作品を紛失した問題について、市が2作家の遺族に計400万円の賠償金を支払うことで和解が成立した。 アーツ前橋は収蔵を視野に入れた作品調査の過程で、借用した6作品を紛失したことを2020年11月に公表。来保管場所として想定されていなかった旧中学校のパソコン室に保管していた6作品を紛失したことが、2020年1月から2月にかけて確認されていた。なお、問題発覚の時点で退任が決まっていた当時の住友文彦館長は、同年3月末に退任した。 賠償金額の400万円は、専門家による評価額により算出されたもの。今年2月に市議会で開催された市民経済常任委員会において賠償金の支払いによって和

    アーツ前橋の作品紛失問題。市が計400万円を支払うことで作家遺族と和解
    gcyn
    gcyn 2023/04/08
    『賠償金の支払いというかたちでふたつの問題にひとまずの決着をつけたアーツ前橋。しかし同館の専門職館長はいまも空席のままだ』
  • なぜ近代建築は解体の危機にさらされるのか? 近代建築史家にその背景を聞く

    なぜ近代建築は解体の危機にさらされるのか? 近代建築史家にその背景を聞く品川にある旧原美術館の解体は大きな衝撃を与えるものとなった。しかしこれに限らず。昨今では原宿駅や世田谷区庁舎、東京海上日動ビルなど、様々な名建築が解体またはその危機に瀕している。なぜこのような状況が起こっているのか、またどうすれば解体ではない道をたどれるのか。京都工芸繊維大学教授で近代建築史が専門の松隈洋に話を聞いた。 聞き手・文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) ──旧原美術館の解体には多くの惜しむ声が聞こえてきます。日、とくに東京では近代建築が相次いで解体の危機に瀕していますが、どのような背景があるのでしょうか? 旧原美術館は御殿山という一等地にあるため、存続は危ういのではないかと思っていました。まとまった敷地を手に入れるため、邸宅というのは再開発の対象として狙われやすいのが現状です。2002年に制定された

    なぜ近代建築は解体の危機にさらされるのか? 近代建築史家にその背景を聞く
    gcyn
    gcyn 2023/01/18
    『近代建築は敷地もゆったりとつくられており、立地もいいために狙い撃ちされやすいのです。すべてが金回りを優先に動いているので、建築の個別の価値というものは関心事ではない/残す手立てもあったはず』
  • 文化庁メディア芸術祭終了の問題点と今後への提案:草原真知子

    今年8月、次年度の作品募集を行わないことを発表した「文化庁メディア芸術祭」(以下、メディア芸術祭)。メディア芸術の総合祭として着実に実績を重ね、25周年を迎えた矢先だった。 祭が実質的に終了することについて、1980年代前半からデジタルアートの企画展示に関わり、メディア芸術祭には初期の頃から審査委員、アート部門主査など様々なかたちで関わってきた早稲田大学文学学術院名誉教授の草原真知子に寄稿をしてもらった。 草原は教員として情報科学芸術大学院大学(IAMAS)やカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、早稲田大学で接した学生や卒業生が入選・受賞することも多く、彼らの喜びやその後の活躍を自分のことのように感じてきた。昨年には第24回メディア芸術祭で功労賞を受賞したほか、第25回の運営委員として審査会にオブザーバーとして出席し、総評を執筆している。 メディア芸術祭終了についての問題点 メデ

    文化庁メディア芸術祭終了の問題点と今後への提案:草原真知子
    gcyn
    gcyn 2022/11/29
    『中止ではなくアップデートというかたちで対応すべきだと論じたが、文化庁はすでに大筋で方針を固めているという印象/反応は硬かった/実績のあるプロも若手も同様に評価するところにメディア芸術祭の大きな意義』
  • マンガ『SPY×FAMILY』から見る、近代名作椅子のストーリー

    マンガ『SPY×FAMILY』から見る、近代名作椅子のストーリー人気マンガ『SPY×FAMILY』は、コミックスの表紙や作中において近代の名作椅子が登場することでも知られている。武蔵野美術大学 美術館・図書館の企画展「みんなの椅子 ムサビのデザインⅦ」の出品作品から、それらの椅子をピックアップして紹介する。 4章「ミッドセンチュリーと大衆消費社会」、5章「スカンジナビアンモダン:手仕事と機能性の共存」、6章「イタリアンモダン」展示風景より 現在『週刊少年ジャンプ+』で連載中の人気マンガ『SPY×FAMILY』は、コミックスの表紙や作中において近代の名作椅子が登場することでも知られている。そこで武蔵野美術大学 美術館・図書館の企画展「みんなの椅子 ムサビのデザインⅦ」に展示された、時代や各国の趣向が垣間見える数多くの名作椅子のなかから、今回は『SPY×FAMILY』に描かれている椅子をピック

    マンガ『SPY×FAMILY』から見る、近代名作椅子のストーリー
    gcyn
    gcyn 2022/10/01
    『10巻の表紙には、いままでの流れを断ち切るように椅子が描かれていない』
  • あらゆる人間に必要なジェンダーへの思想、その実践。小田原のどか×百瀬文 対談(後編) シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(11・最終回)

    あらゆる人間に必要なジェンダーへの思想、その実践。小田原のどか×百瀬文 対談(後編) シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(11・最終回)世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日の美術界でのジェンダーバランスのデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。最終回となる第11回では、アーティストの小田原のどかと百瀬文が、ジェンダーを取り巻く「実践」について語る。 構成=杉原環樹 JOYの

    あらゆる人間に必要なジェンダーへの思想、その実践。小田原のどか×百瀬文 対談(後編) シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(11・最終回)
    gcyn
    gcyn 2022/09/15
    『上の世代からそう言われなければ、若い人は自覚もしにくい』『おかしいと思うことがあれば、おかしい、嫌だと言っていい』『同質性が高い環境は「同じであること」が求められるので〜問題が起こるのは当然』
  • ICOM(国際博物館会議)、ミュージアムの新定義案を採択

    ICOM(国際博物館会議)、ミュージアムの新定義案を採択ICOM(国際博物館会議)が24日、プラハで開催された第26回大会においてミュージアムの新定義案を採択した。 ICOMが採択したミュージアムの新定義 1946年に設立された国際的な非政府機関「ICOM(International Council of Museums、国際博物館会議」。この第26回大会(プラハ)において、ミュージアムの新定義が採択された。 ICOMは、世界各地の美術館・博物館関係者4万人以上が加盟する、世界で唯一のグローバルな博物館組織。このICOMは3年に1度大会を開催しており、2019年には京都で日初の大会(京都大会)が開かれ、大きな注目を集めた。そのときに最大の焦点となったのが、ミュージアムの定義の改正だ。 ICOMのミュージアムの定義は、1946年に制定されたICOM憲章で初めて制定され、第2条において次のよ

    ICOM(国際博物館会議)、ミュージアムの新定義案を採択
    gcyn
    gcyn 2022/08/26
    へ〜〜。
  • 文化庁メディア芸術祭が今後の作品募集を行わないことを発表

    文化庁メディア芸術祭が今後の作品募集を行わないことを発表25回にわたり続いてきた文化庁メディア芸術祭が、次年度の作品募集を行わないと発表した。 文化庁メディア芸術祭の企画展「AUDIBEL SENSES」(2022、表参道ヒルズ)展示風景より、歴代受賞作品の紹介パネル 今年、第25回の開催をむかえる「文化庁メディア芸術祭」が、次年度の作品募集を行わないと発表した。 アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門でその年の優れた作品を顕彰し、展示等の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合祭として開催されてきた文化庁メディア芸術祭。 1997年度の初開催以来、優れたメディア芸術作品を募集・顕彰するとともに、受賞作品の展示や上映、シンポジウム等の関連イベントを実施してきた祭が、次年度の作品募集を行わないとウェブサイトにて発表した。今後の動向については未発表。 なお、先年度募集の作品

    文化庁メディア芸術祭が今後の作品募集を行わないことを発表
    gcyn
    gcyn 2022/08/24
    おお…。
  • 熱海に集った若手作家たちが残した“熱”。「Standing Ovation | 四肢の向かう先」展を振り返る

    熱海に集った若手作家たちが残した“熱”。「Standing Ovation | 四肢の向かう先」展を振り返る熱海の地で1973年に赤尾蔵之助が開業したホテルニューアカオ(「ACAO SPA & RESORT」)。ここで昨年開催され、大きな話題を集めたキュレーター・髙木遊による企画展「Standing Ovation | 四肢の向かう先」を、髙木と参加作家たちが振り返る。 聞き手・構成=辻陽介 「Standing Ovation | 四肢の向かう先」のバーチャル展示より 3D archive by ARCHI HATCH 「予想を遥かに超えた展覧会」(髙木遊)──今日は静岡県熱海市にあるACAO SPA & RESORTとその周辺エリアを舞台に、2020年の11月から12月にかけて開催された展覧会「ATAMI ART GRANT」における展示内展示「四肢の向かう先 | Standing Ov

    熱海に集った若手作家たちが残した“熱”。「Standing Ovation | 四肢の向かう先」展を振り返る
    gcyn
    gcyn 2022/05/24
    『ありていに言えば完全にバズっていた』 ありていに言えば完全にバズっていた。(笑)。
  • 博物館法よ、お前もか。

    博物館法よ、お前もか。2月22日、博物館のあり方を定義する「博物館法」の改正案が閣議決定された。博物館への登録要件を緩和するかたちとなった今回の改正の問題点を、博物館法が専門の名古屋大学教授・栗田秀法が指摘する。 文=栗田秀法 文化文化観光施設へと突き進む博物館 保存から活用へと大きく舵を切った文化財保護法改正が、「稼げない文化財は存在意義がないのか?」などの議論を巻き起こしたことは記憶に新しい。進め方に性急感の否めない今回の博物館法改正も官邸主導のものであったことが判明し、博物館法の目的に社会教育法に加え「文化芸術基法の精神に基づく」ことが定められるほか、博物館の事業に「地域の多様な主体との連携・協力による文化観光、まちづくりその他の活動を図り地域の活力の向上に取り組むこと」を努力義務として追加するのだという。「文化の振興を,観光の振興と地域の活性化につなげ,これによる経済効果が文

    博物館法よ、お前もか。
    gcyn
    gcyn 2022/02/23
    『Adam by GMO』めだつね。
  • 「フィクションは私たちをより良い世界に導く生産的なものにもなりうるのです」。ホー・ツーニェンインタビュー

    「フィクションは私たちをより良い世界に導く生産的なものにもなりうるのです」。ホー・ツーニェンインタビュー映像や音を用いた体感型のインスタレーションなど、多様な表現で虚構と現実の狭間を往還するホー・ツーニェン。《旅館アポリア》《ヴォイス・オブ・ヴォイド│虚無の声》に続き、現在豊田市美術館で新作を発表している作家に、同展企画者が作品に通底する探究心を聞く。 聞き手=能勢陽子

    「フィクションは私たちをより良い世界に導く生産的なものにもなりうるのです」。ホー・ツーニェンインタビュー
    gcyn
    gcyn 2022/01/24
    『歴史のなかには、いつでもフィクションがあります。私たちはしばしば史実と物語を相反するものととらえがちですが〜どんな歴史もある種の虚構性を持っている/伝統は近代と対立的な関係にあると思いがち』
  • 田中泯が語る、踊りへの想い。「間違いなく一瞬一瞬が違うときとして生きたい」

    田中泯が語る、踊りへの想い。「間違いなく一瞬一瞬が違うときとして生きたい」即興による“場踊り”で世界を魅了するダンサー・田中泯。ドキュメンタリー映画『名付けようのない踊り』(監督 犬童一心)の公開を控える彼に、インタビューを行った。 聞き手=中島良平 2017年8月27日から2019年11月25日にかけて、田中泯は3ヶ国33ヶ所で90の踊りを披露した。ドキュメンタリー映画『名付けようのない踊り』の撮影はその期間で行われ、山梨県“桃花村”で野良仕事を行う様子からポルトガルやフランスなどで行われたパフォーマンスまでがカメラに収められた。 「世界は止まらない」 ──映画のなかで、30代後半にアルシオーネの曲をよく流し、リズムに合わせずに踊っていたという話をされていました。リズムに対して、どう踊りで対峙してこられたのでしょうか。 僕がリズムに合わせて踊るのは、西洋のリズムではなくて、盆踊りなんかの

    田中泯が語る、踊りへの想い。「間違いなく一瞬一瞬が違うときとして生きたい」
    gcyn
    gcyn 2022/01/16
    『一人ひとりの人が「私はこういう風に見て思った」「私の中にこんなイメージが湧き上がってきた」とか言ってくれるんだよね/僕から匂ったり、僕からバイブレートしていったりするものがあるんじゃないかな』
  • なぜ、社会に「違和感」を問いかけることは重要なのか? 雑誌『IWAKAN』の編集チームに聞く

    『IWAKAN Volume 03|特集 政自』より、違和感瞬間「桜を見る会」。最前列左からエド・オリバー、中里虎鉄、ユリ・アボ、ジェレミー・ベンケムン、響ひびき (C) IWAKAN All Rights Reserved 世のなかの当たり前に「違和感」を問いかけることをコンセプトに、2020年10月に創刊された雑誌『IWAKAN』(Creative Studio REING)。旧体制的な男女の枠組を問いかける創刊号「女男」をはじめ、これまでジェンダーやバイナリーにとらわれない様々な愛のあり方を提示する第2号「愛情」、ジェンダーと政治と個人の関係性について問い直す第3号「政自」を刊行してきた。 ジェンダー問題に焦点を当てたクリエイティブスタジオ「REING」によってプロデュースされ、様々な「常識」に違和感を抱く人たちに寄り添うということから発想された同誌。創刊から1年以上の活動においては

    なぜ、社会に「違和感」を問いかけることは重要なのか? 雑誌『IWAKAN』の編集チームに聞く
    gcyn
    gcyn 2021/12/31
    『私はシスジェンダーの女性ですが、自分のなかには「クィアネスがないか」という疑問に、「そんなことはないよね」とこの編集部は気づかせてくれました。いっぽうで、マジョリティ性をもったひとりの女性である』
  • アーツ前橋の作品紛失について前橋市が被害届を提出。追加調査で高まる盗難の可能性

    アーツ前橋の作品紛失について前橋市が被害届を提出。追加調査で高まる盗難の可能性アーツ前橋の作品紛失について、前橋市が12月20日付けで前橋署に被害届を提出した。 アーツ前橋 群馬・前橋のアーツ前橋が借用した6作品を紛失したことについて、前橋市が12月20日付けで前橋署に被害届を出したことがわかった。22日に上毛新聞が報じた。 アーツ前橋は収蔵を視野に入れた作品調査の過程で、借用した6作品を紛失したことを2020年11月に公表。来保管場所として想定されていなかった旧前橋市立第二中学校の特別教室棟にあるパソコン室に保管していた6作品を紛失したことが、2020年1月から2月にかけて確認されていた。 2021年3月には、作品紛失の原因や対応について調査委員会が調査報告書をまとめ、館長の住友文彦と担当学芸員が、紛失作品を除いたリストの制作や、紛失作家の展覧会開催の提案などを検討していたことを指摘。

    アーツ前橋の作品紛失について前橋市が被害届を提出。追加調査で高まる盗難の可能性
    gcyn
    gcyn 2021/12/23
    『住友文彦館長(当時)は反論会見を開き、館長を退任/市はこれまで、盗難での被害届を提出していないことについて、紛失から報告までの時間が経っているために多くの証拠が失われており提出が難しいと説明』
  • 日本の美術館・博物館では模写ができない? その実情を探る

    の美術館・博物館では模写ができない? その実情を探る欧米の多くの美術館・博物館では認められている作品の模写やスケッチ。しかし、日の美術館・博物館でそうした行為を見ることは多くない。模写をめぐる実情を探った。 文=浦島茂世 先日、博物館でスケッチをしようとした子供が、監視員に咎められたことをその父親が「note」で報告、SNS上で大きな物議を醸し出した。欧米の多くの美術館・博物館で認められているという模写やスケッチは、なぜ日では禁止されているのだろうか? 法律では禁止されていない模写・スケッチ そもそも、日の美術館・博物館で模写やスケッチをすることに関して、法律的にはなんら縛りはない。全国美術館会議 編集、甲野正道 著『改訂新版 現場で使える美術著作権ガイド 2019』(美術出版社)によれば、「作品の写真撮影やスケッチは、個人的な楽しみや研究の目的で行うのであれば、著作権法30条1

    日本の美術館・博物館では模写ができない? その実情を探る
    gcyn
    gcyn 2021/12/19
    “「美術館はいろいろな意味で、社会に貢献すべきなので、美術館内で模写ができるように取り組んでいかなければならないと考えています」と語っている”
  • キュレーターの独自色をもっと強く。東京都美術館新館長・高橋明也インタビュー

    キュレーターの独自色をもっと強く。東京都美術館新館長・高橋明也インタビュー今年10月、東京都美術館の新館長として就任した高橋明也。これまでオルセー美術館準備室や国立西洋美術館、そして三菱一号館美術館など様々な美術館で重責を担ってきた高橋は、もうすぐ開館100周年を迎える都美館をどうディレクションするのか? 聞き手・文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 高橋明也 古巣の上野へ──高橋館長は昨年8月に三菱一号館美術館(以降、一号館)館長の職を退任されたばかりです。今回の東京都美術館(以降、都美館)館長就任には驚きました。 一号館を退任して以降、もう40年も美術館の世界でやってきたので少しは休もうかと1年間を過ごしていたのですが、これがコロナ禍も加わって、身体・精神ともになかなか苦痛でした(笑)。そして、少年時代の滞欧経験に始まる様々な記憶が次第に甦り、結論的にやはり「美術館」というものへ

    キュレーターの独自色をもっと強く。東京都美術館新館長・高橋明也インタビュー
    gcyn
    gcyn 2021/11/29
    『いわゆる商業的な、80年代以降に日本で広がった大型展ではないものを志向していくことは必要不可欠ですね/都美館のキュレーターたちの個性を生かし、都美館独自の色を濃くしていきたいです』
  • 「写真は限りなく『思い出す』という行為に近い気がします」。インタビュー:志賀理江子

    丸亀市猪熊弦一郎現代美術館「ブラインドデート」展示風景撮影=松見拓也 © Lieko Shigaタイ・バンコクでバイクに二人乗りする恋人たちを撮影した「ブラインドデート」シリーズでは暗闇に浮かび上がる女性たちの眼差しが、鑑賞者の視線とぶつかる。スライドプロジェクターで投影されている作品は「弔い」と題されたシリーズ 志賀理江子は1980年愛知県生まれ。渡英を経て、2008年からは宮城県で暮らし、土地や人々を写真に記録する活動を続けながら自身の制作を行ってきた。誌特集では、志賀にとっての写真と身体の結びつきや、いまも変わらず自身の制作に流れている被災地の時間について、馬定延の文章を通じて綴られている。 ここでは2017年の個展「ブラインドデート」展(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)にあわせて取材されたインタビューを公開。2009年から8年をかけて生まれた同展において、志賀が写真を通じて描いた「目

    「写真は限りなく『思い出す』という行為に近い気がします」。インタビュー:志賀理江子
    gcyn
    gcyn 2021/10/07
    『こんなふうに他者と街中で視線が合うことは、日常生活ではあまりないことです。やたらと視線が行き来するので、この人たちは何を見ているのか、私が観光客だから珍しくて見ているのかと戸惑い、興味を持ちました』
  • 美術評論家連盟会長で上智大教授の林道郎、元教え子の女性がセクハラで提訴。10年にわたり関係

    美術評論家連盟会長で上智大教授の林道郎、元教え子の女性がセクハラで提訴。10年にわたり関係美術評論家連盟会長も務める林道郎・上智大学国際教養学部教授が、元教え子の女性からセクハラとアカハラによって東京地裁に提訴されたことがわかった。 上智大学国際教養学部教授で美術評論家連盟の会長も務める美術評論家・林道郎から、10年以上にわたりセクシャルハラスメントとアカデミックハラスメントを受けたとして、元教え子の女性が東京地裁に2200万円の損害賠償を求める訴えを起こしたことがわかった。 原告となったのは、林氏の元教え子で、その後も美術業界で勤務していた女性。訴状は4月30日付であり、現在は双方の弁護士を通じた書面でのやり取りが続いている。 女性は2003年に上智大学入学後、学部2年生の2004年後期から林教授の講義を受けており、大学院進学直前の07年夏のゼミ旅行をきっかけに、帯者である林教授から二

    美術評論家連盟会長で上智大教授の林道郎、元教え子の女性がセクハラで提訴。10年にわたり関係
    gcyn
    gcyn 2021/09/21
    事実で争ってないし直接の知り合いでもないんだからひとまず事件として見守るしかないところですよねえ…。
  • 都内で予定の「表現の不自由展」にまた妨害──憲法によって言えること・言えないこと

    都内で予定の「表現の不自由展」にまた妨害──憲法によって言えること・言えないこと6月25日から東京・新宿区のギャラリーで開催予定だった企画展「表現の不自由展・その後 TOKYO EDITION+特別展」が、会場での妨害行為などによって会場変更を余儀なくされた。表現の自由をも揺るがすこの状況を受け、いま何がなされるべきか? 武蔵野美術大学教授で憲法研究者の志田陽子が論じる。 文=志田陽子 「あいちトリエンナーレ2019」での「表現の不自由展・その後」 会場変更を余儀なくされた 「表現の不自由展」 6月25日から東京・新宿区のギャラリーで開催される予定となっていた企画展「表現の不自由展・その後 TOKYO EDITION+特別展」の会場で妨害行為が続いているとして、同企画展の実行委員が10日、都内で緊急記者会見を開いた。 この企画展は、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で抗議が殺到し中

    都内で予定の「表現の不自由展」にまた妨害──憲法によって言えること・言えないこと
    gcyn
    gcyn 2021/06/15
    『社会の側に、この意味での「表現の自由」を理解し、ともに守ろうという気概が共有されてほしい/これが社会の基礎体力を守ることにもなる』このことをいろんな言い方で言える私たちですありたいけどね。難しい。
  • ピカソによる女性の扱いに抗議。スペインの美術教授らがピカソ美術館でサイレントデモ

    ピカソによる女性の扱いに抗議。スペインの美術教授らがピカソ美術館でサイレントデモスペインの美術教授であるマリア・ロピスとその学生たちが、ピカソの女性への扱いに抗議するためにバルセロナにあるピカソ美術館でサイレントデモを行った。その狙いとは? マリア・ロピスとその学生たちが行ったデモの様子 Photos by Ismael Llopis. Courtesy of Maria Llopis キュビスムの大家であるパブロ・ピカソ、その女性に対する扱いに抗議するため、スペインの美術教授であるマリア・ロピスとその学生たちが、バルセロナにあるピカソ美術館でサイレントデモを行った。 バルセロナの美術学校エスコーラ・マッサーナで「アートとフェミニズム」コースを教えているロピスが企画した今回のデモでは、参加者たちが「Picasso, women abuser(ピカソ、女性虐待者)」「Picasso, la

    ピカソによる女性の扱いに抗議。スペインの美術教授らがピカソ美術館でサイレントデモ
    gcyn
    gcyn 2021/06/13
    『このデモの目的についてロピスは「美術手帖」の取材に対し』 直接訊いてるんですね!