萌える男 (ちくま新書) 作者: 本田透出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/11/07メディア: 新書購入: 1人 クリック: 65回この商品を含むブログ (183件) を見る本田さん、文章芸の幅が広いなあ……ちゃんとちくま新書のそれっぽい文体になってるよ。(←失礼) それはともかく。 間違いない。電波男は救済を求める喪男達への宗教書だ。それもただの宗教書ではなくて、メタ宗教だ。 大半の宗教書が教義と言う形で「これこれこうすれば、幸せになれますよ」と説いており、究極的には均質化を求めるのに対し、この「萌える男」では「自分自身を救う自分専用宗教を自分で作ってしまえ」と説いているのだ。なればこそ、多様性を保ったまま自我を確立した人間たちの住む一種の理想社会が夢想できる。 その自分の精神を探り自我を確立させるツールとして、「萌え」と言う手段が有効だとしている。しかも用を足せさえすれば
後天性無気力症候群さんでゲーム的リアリズムという東浩紀の論をとりあげていたが、この本で大塚英志氏が言ってる事も同じ様なものに自分は見える。ゲーム的リアリズムとは東浩紀氏が「ひぐらしのなく頃に」とかを説明するために作った言葉なんだろうが ざっくり言うと”分岐のもう片方のエンドを想像できる事”なんだと思う。 星ぼしの荒野から-「更新期の文学」大塚英志の回 http://d.hatena.ne.jp/ni-to/20051227/1135702284 「更新期の文学」を買っていないので*1はっきりとは分かりませんが大塚英志さんの言っているのは「ゲーム的リアリズム」そのものというよりも、そのヒントになった(と私は思っている)クロード・ブレモンの唱える可能性の開かれたストーリー構造ではないかと思います。 クロード・ブレモンの説話論は、一つの行為はつねに達成されなかった可能性を持つというかたちで、フロ
■[戯言]「更新期の文学」大塚英志の回 更新期の文学 作者: 大塚英志 出版社/メーカー: 春秋社 発売日: 2005/12 メディア: 単行本 大塚英志の本が出てたので買った。まだ第3章の途中までしか読んでない。 しかしそのようにスマートに一つの思想から別の思想へと「OS」なり「アプリケーション」を換えることに於いては、かつて「思想」の乗り換えに伴う大きな心理的負荷としてあった「転向」という問題などは全く成立しなくなってしまうことになる。 本文引用 80年代とかの全体を包囲する大きな物語が作用しなくなり、個人個人で小さな物語のコロニーを分断的に成立してる世界。パラダイムシフト系の変化はあまり見込めない時代。*1 後天性無気力症候群さんでゲーム的リアリズムという東浩紀の論をとりあげていたが、この本で大塚英志氏が言ってる事も同じ様なものに自分は見える。ゲーム的リアリズムとは東浩紀氏が「ひぐら
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