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2007年2月7日のブックマーク (2件)

  • 批評 Kanon

    『Kanon』という物語が登場したとき、そこで描かれた「奇跡」という現象に多くのユーザーが反発した。 悲劇として終わろうとするドラマが、劇的にハッピーエンドへと変化する。その一番丁寧に描くべきはずの転換点を、納得のゆく整合性を見せることなく、ただ「奇跡」という言葉によって説明してしまう『Kanon』を、ユーザーは稚拙だと罵った。 なんだこりゃ、論理の飛躍だ、説明不足だ、ご都合主義にも程がある、ってなもんだ。 だが、たぶんこれは逆なのである。 悲劇からハッピーエンドへと変わる転換点。そこに隠された論理。整合性。 そういったものが、いちいち丁寧に描かれなかったからこそ、僕らはそこに「奇跡」という現象を見出だすことができる。つまり『Kanon』という物語は、「奇跡」という現象を描くために、意図的に論理の飛躍を起こしているのである。 そうでもしない限り、僕らは『奇跡』なんてものに絶対に

    genesis
    genesis 2007/02/07
    曰く,「『Kanon』という物語は、「奇跡」という現象を描くために、意図的に論理の飛躍を起こしているのである。」
  • 支倉凍砂 『狼と香辛料Ⅱ』 - 商人が最も恐れるのは?|物語三昧

    『狼と香辛料Ⅱ』 支倉凍砂著 商人が最も恐れるのは? | 旧館:物語三昧~できればより深く物語を楽しむために 支倉 凍砂 狼と香辛料〈2〉 評価:★★★星3つ+α (僕的主観:★★★★☆星4つ半) すみません。とらさん のタイトルパクリました(笑)。でもまさに、的確。そうこののテーマは、破産。商人にとってもっとも恐れる、信用(=クレディビリティ)が崩壊する恐怖を、描いています。というか、ちゃんと描けているところに、このの斬新さがある。ファンタジーで死の恐怖とか、魔法や嫌悪攻撃の怖さとか、そういうものは手垢にまみれている。けれども、実は、世界で生きていくときにもっとも怖いことは、その社会の中での社会的死なんだ。これは、死そのものよりも最悪だ。なぜならば、生きる意味をすべて奪ってしまうことだから。その人が、世界を把握するために必要な、「行動や実現のための可能性」を保証する人間関係をすべて奪

    支倉凍砂 『狼と香辛料Ⅱ』 - 商人が最も恐れるのは?|物語三昧
    genesis
    genesis 2007/02/07
    曰く,「ことなる価値観の間のエッセンスを、移植したり化学反応を起こせる時に、新しいものが、人をひきつけるもんができるんだと思います。」