「聖地巡礼」という言葉と概念が普及したことによってアニメの作品中に描かれる「実在の場所をモデルにしている場所」に対して忠実性を求めていたり、「モデルにしているだけ」なのに「この作品の舞台はここに違いない」と書いている人が散見されるが、「現実にある場所」を「モデルにすること」と「舞台にすること」とでは全く違うということはいい加減誰か指摘しておくべきではないだろうか。 そもそも「モデルにする」ということはどういうことかといえば、言い方は悪いが上っ面だけ借り受けるということであり参考にするということである。したがってどれだけ現実に存在するものに対して忠実に描かれていようとも、それは「現実にあるもの」とは「違うもの」なのだ。 これはアニメについても同じ事が言え、最近の現代劇では現実にある場所をモデルにして作劇していると見られる作品はかなり多くあるのだが、あくまでそれらの場所は「モデル」にしているだ