筆者は今年、米国ロサンゼルスで6月16日~18日に開催された世界最大のビデオゲーム見本市、E3 2015に参加する機会に恵まれました。そこで今回のコラムでは、今回のE3の特徴とそこから示唆されたこれからの潮流について筆者なりの視点で言及していきます。 まず、筆者が強く感じたのは、「作家性」。SCEのプレスカンファレンスで最も盛り上がったのは、『人喰いの大鷲トリコ』や、『アンチャーテッド海賊王と最後の秘宝』のプレイシーン、『ファイナルファンタジーVII』のリメイクや、『シェンムー3』プロジェクトを始めるためのKickstarter展開に関する情報解禁といったところでしょうか。 特に『人喰いの大鷲トリコ』では、冒頭、「Directed by Fumito Ueda」の文字が流れたときの歓声や、上田氏が会場から手を振ったときの万雷の拍手などが強く印象に残っています。これはもちろん、鈴木裕氏が短い
![パブリッシャーシステムから作家性中心への移行の予兆、そして大規模口コミ・ジェネレータが際立ったE3 2015・・・中村彰憲「ゲームビジネス新潮流」第36回 | GameBusiness.jp](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d6b91ae73b77e8eb8888e55c4e115d4f0fc61783/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.gamebusiness.jp%2Fimgs%2Fogp_f%2F38103.jpg)