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ブックマーク / note.com/wakari_te (78)

  • 「独身男性よりも既婚男性の方が自殺しやすい」という不都合な真実|小山(狂)

    近頃インターネットでまとこしやかに囁かれている怪談がある。その名も「45歳独身狂う説」、ストレートな名称通り、45歳まで独身だった中年男性はその年齢周辺で発狂するという、なんとはなしに婚活から逃げるアラサー・アラフォー世代の心臓を鷲掴みにするようなお話である。 おそらくミームの発信源は新鋭気鋭のnote作家ポンデベッキオ氏あたりだろうか。まぁ勿論「いい歳こいて独身だとキツいぞ」というのは古くから高齢独身の子供に親が投げかける台詞No.1であり、旧くから言い伝えられている格言が改めて形を変えネットミーム化したという面も大きいのだろうが、それにしても中々に攻撃力が強い怪談だ。 特に「45歳」という具体的な数字が挙げられているのがこの怪談の恐怖指数を高めている。「中年で独身だと狂う」だと、55歳くらいまではなんとなく中年のような気がしてしまうので焦りもゆるやかになりがちだが、45歳という個別具体

    「独身男性よりも既婚男性の方が自殺しやすい」という不都合な真実|小山(狂)
  • 「高望みをやめられない限界婚活おばさん」が恋愛詐欺のメインターゲット|小山(狂)

    「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)が、いま夜職の間で一種のダークヒーローのようになっているのを皆さんご存じだろうか。 渡辺被告のTwitterアカウントは15万フォロワーを擁し、日々の投稿の平均インプレッションは数百万をくだらない。既に出版編集者なども周りに付いているようで、渡辺被告がエッセイなり手記なりを世に出すのは時間の問題だと言えるだろう。 渡辺被告の著述スタイルは詐欺マニュアルの時期から一貫している。ひと言で言えば自己憐憫に基づく詐欺行為の正当化と、男性被害者の非人間化だ。 ねむれたよ。でも おくすりやめてたのに、のんじゃった。 がんばらなきゃ がんばらなきゃ。 私、全部 今 目の前のできること 全部がんばってるよ。 私、どう生きるのかが正解なんてわからない。でも私、今 自分にできることをただひたすら、わかんないけど… pic.twitter.com/7YBmeJ9gl

    「高望みをやめられない限界婚活おばさん」が恋愛詐欺のメインターゲット|小山(狂)
  • 女にとって「誠実な男」が一番キモい|小山(狂)

    いわゆる「誠実な男」は恋愛面においてカスほどモテないという事実は少しずつ世間にも知られ始めてきたように思う。 誠実な男性はとにかくモテない。ここでは「誠実さ」を「相手の意志を尊重しようとする性質」と定義したいが、とにかく女性の意志を尊重する男性は死ぬほどモテないのだ。誰にでも誠実に接し、他人の話によく耳を傾け、その人の意向を尊重し丁重に扱う──。そんなタイプの男性が女性にモテているのを見たことがある人間はほとんど絶無だろう。 「誠実」な男性は仮に結婚しても、ATMとして鬼嫁の尻に敷かれたり、子供を連れ去られ慰謝料と養育費を払い続けるマシーンと化したりという確率が有意に高い。結婚し家庭内に居場所がある父親が「誠実な男」タイプであることは極めて稀である。 最近も嫁に趣味の「ももクロ」グッズを全て捨てるよう強要された男性がSNSで話題になっていたが、あれも「誠実な男性」の辿りがちな典型的な悲劇の

    女にとって「誠実な男」が一番キモい|小山(狂)
  • 令和のブスには人権がない|小山(狂)

    女社会はルッキズム容姿至上主義によって支配されている、というのは今やひとつの常識だろう。 男社会がメリトクラシー(能力至上主義)を基礎する価値観に強くビルドインされているように、女社会では容姿こそが最も重要な価値基準となる。スポーツに秀でていても、学業成績が優秀でも、絵がうまい歌がうまいなど何か一芸を持っていても、その子が「ブス」であるなら女社会ではおしまいだ。運動や勉強の得意なブスに憧れる女子は存在しない。逆にどれほど運動や勉強が苦手でも、美人であるならそれだけでその女子には価値があると女社会では見做される。 少女が憧れる童話といえば今も昔も「シンデレラ」がその筆頭だが、シンデレラがなんの能力的卓越も示さないのはわかりやすい一例だ。彼女はただ状況に流されるままに舞踏会に向かい、そこで王子様に見初められる。頭脳や身体能力ゆえではない。シンデレラは美人だった。シンデレラが幸福を掴み、いじわる

    令和のブスには人権がない|小山(狂)
  • セクシャルハラスメントにおける男女の共犯関係|小山(狂)

    枕営業を要求する側が最低なのはもちろんとして、「干されたくないから枕営業を受ける」という行為も、芸能という仕事に対しての侮辱であると僕は思う。そんなことで役をくれたり干したりするような人はこちらから願い下げです。私達の仕事は、一晩の肉体関係と取り引きできるような安いものじゃない。 — 春名風花 (@harukazechan) May 7, 2020 枕営業に限らず全てのセクシャルハラスメントにおいて言えることだが、このような類の性犯罪は男女の共犯関係によって成立している。 なぜ枕営業という文化がいつまでも根絶できないのか。それは枕営業に応じる女性が一定数存在するからだ。セックスしたいと願う男の欲望と、男の欲望から利益を引き出そうとする女の利己心、それらが噛み合ってしまった結果として枕営業は成立する。 おそらく「枕営業」という否定的なイメージから想定されるのは、「若く純粋なタレントをい物に

    セクシャルハラスメントにおける男女の共犯関係|小山(狂)
  • 書評『トランスジェンダーになりたい少女たち』|小山(狂)

    稿はKADOKAWAの出版停止や脅迫による書店取り扱い中止などで話題となっている書籍、『トランスジェンダーになりたがる少女たち』の内容面に対する紹介と書評である。 出版停止や書店取り扱い中止に対する論評は既に多く出回っているが、肝心要のの内容についてくわしい論評はないに等しい。書籍とはテクストの集合体であり、であるからにはテクストに準拠した批評が最も重要であることは論を待たない。の「内容」を知らずにあるについて論じるほど無益かつ不誠実なことはない。 そういう意味でも、中身を読まずして出版停止や書店取り扱いの中止を求めている(主に左派の)人々は己が知的不誠実さを強く恥じるべきだろう。同様に、中身を読みもせず書を称揚している(主に右派の)人々にも筆者は苛立ちを感じている。テクストに準拠した「噛み合った」議論が生じることを強く願う。稿がその一助となれば幸いである。 ざっくりと、どんな

    書評『トランスジェンダーになりたい少女たち』|小山(狂)
  • カスとしか言いようのない米国の教育制度と、アファーマティブ・アクションがあの国で必要だった理由|小山(狂)

    2022年に実質男子校と名高い東京工業大学が先鞭をつけ大いに話題になった大学入試の「女子枠」だが、その後も国立大学を中心に導入が相次いでいる。東京工業大学、金沢大学、京都大学など国公立は既に10大学が「女子枠」を新設し、私学も含めると既に15大学が女子枠を設けているらしい。 「女子枠」新設は各大学独自の施策というよりは文科省主導の教育政策というべきものであり、今後も「女子枠」の新設は加速度的に増加していくだろう。合衆国の大学入試におけるアジア系差別のように、「男女が同じ成績なら男子はワンランク下の大学に行くのが当たり前」という状況が生じるのも遠い未来のことではなさそうである。 ところで筆者が気になっているのが、こうした異常な女性優遇施策をアファーマティブ・アクションという名で呼ぶ人が多いことである。 なるほど、確かにそうした側面がないわけではない。大学入試における優遇措置はアファーマティブ

    カスとしか言いようのない米国の教育制度と、アファーマティブ・アクションがあの国で必要だった理由|小山(狂)
  • 育休・産休制度のせいで女性の社会進出は遠ざかる|小山(狂)

    あまりに勘違いしている人間が多いので、議論を整理するためにそろそろまとめておこう。 産休・育休制度の拡充は「女性の社会進出」を阻害する効果しか持たない。保育園や企業内保育所の増設等も同様である。 「仕事と家庭を両立するための支援」は女性を就労から遠ざけ家事育児といった「女性的」なケア役割に女性を誘導する効果しか持たないのだ。これは論理の必然であるばかりか、諸外国の例を見る限り経験的にも明らかである。 にも関わらず、「女性の社会進出を後押しするため」として政府や企業が躍起になってこうした施策に血道をあげているのが日の現状であり、結果ご存じのように日における女性の社会進出は遅々として進んでいない。官民一体となって女性活躍の足を引っ張っているのだから当然だろう。無論これは「男性が女性 を抑圧している」式のいつもの物語陰謀論ではなく、産休・育休制度の拡充や保育園数の増設などをリードしているのは

    育休・産休制度のせいで女性の社会進出は遠ざかる|小山(狂)
  • ホストクラブの歴史 ─なぜホスクラの店舗数は30年間で50倍になったのか─|小山(狂)

    いま、ホスト産業に激震が走っている。 その原因はもちろん悪質ホストクラブをめぐる急激な世論の高まりだ。若い女性に多額の借金を負わせ、性風俗店で働くことを強要し、組織的に女性を搾取しときには時には死に追いやってしまう──。そんな「悪質ホスト」の問題が、急速にメディアで囁かれるようになっている。 こうした世論の高まりは政界をも揺るがしており、今国会において立憲民主党は「ホスト新法」なる新法案を用意しているとも報じられている。「青少年を守る父母の連絡協議会」のような「ホス狂」の保護者らによって作られた被害者団体も盛んにロビイングを続けており、ホストクラブという夜の世界が大きな転機に立たされているのは間違いない。 とは言え、当のところ我々はどの程度ホストクラブについて知っているのだろうか。 「1回で何百万円もの会計になることがある」「何億円も稼ぐホストがいる」「客を性風俗産業に沈めて無理やり稼が

    ホストクラブの歴史 ─なぜホスクラの店舗数は30年間で50倍になったのか─|小山(狂)
  • なぜ韓国は性被害の「虚偽告訴」を厳しく取り締まるのか|小山(狂)

    子細は読者諸兄もご存じだろう。女性2人から「レ○プされた」として刑事告訴され週刊誌にも報じられたのだが、逆に伊東選手は事実無根であるとして女性2人を虚偽告訴罪で告訴し返した。伊藤選手の代理人弁護士は事実関係について相当の自信を持っているようであり、今後司法がどのような裁きを下すのかを含め、様々な意味で注目を集めている。 伊藤選手のケースは、単独の事件と見るよりは大きな流れの中のひとつと見做す方が適切だろう。読者諸兄もお気付きの通り、「性暴力被害を受けた」として訴えられた側の男性が、逆に相手側の女性を訴え返す事例がここのところ急増しているのだ。 昨年12月には国民的コメディアンである松人志が全く同じような流れで週刊誌への訴訟に踏み切ったし、2019年の草津町冤罪事件は捜査が進みレ○プ疑惑が全くの虚偽であったことが明らかになっている。「性暴力疑惑をかけられた男性が相手側の女性を訴え返す」など

    なぜ韓国は性被害の「虚偽告訴」を厳しく取り締まるのか|小山(狂)
  • ブスと美人の市場価値は実際どのくらい違うのか|小山(狂)

    「ブスには人権がない」 そんな極端な信念を抱く女性が、最近ますます増えているようだ。 たとえば美容整形である。整形市場の規模は拡大の一途を辿っており、2009年には2500億円ほどだった市場規模がわずか10年後の2019年には4080億円にまで膨れ上がっている。近頃は小中学生すらプチ整形に手を出すなど顧客の低年齢化も進んでおり、「美人には無限の価値があり、ブスにはなんの価値もない」というルッキズム的価値観はますます広がり続けているようだ。 こうしたルッキズム容姿至上主義を最も強く内面化しているのは、間違いなく性風俗産業などのナイトワークに就く女性たちだろう。「鬼出勤」を重ねて高所得を得ようとする夜職たちの稼得動機は、第一にホストなどの男遊びであり、第二に美容整形である。これはもう10年以上前から変わらないナイトレジャー業界の「暗黙の了解」と言ってよい。 彼女たちは毎日休む間もなく身体を売り

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  • 男性ジェンダーとメンヘラ.jp|小山(狂)

    先日、メンヘラ.jpに掲載した以下の記事がちょっとした「バズ」を引き起こした。 ・弱い男の生きづらさ メンヘラ男に救いはないのか 記事はわりとスタンダートな男性ジェンダーの生きづらさを吐露するもので、男性ジェンダー特有の援助要請の難しさや社会関係資の手に入れ難さについて、少々の自虐とルサンチマンを含ませながら軽快に──また真剣に──語るような内容だった。 これが以下のような メンヘラの男性は、女性が恋人に対して求めるおおよそのものを一つも持っていないのである。甲斐性はなく、頼りがいはなく、金はなく、美しさもなく、面白さはなく、強さもない。 メンヘラ男には救いはない - メンヘラ.jp https://t.co/WPklEUMkXS — 生きづらさについて考えるアライさん (@chinpirago) June 4, 2019 これはとても有益な記事だ。男でありメンタルを傷めている人の苦痛。

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  • 女性参政権は「チンポ騎士からのプレゼント」だった|小山(狂)

    「陰謀論フェミニズムに汚染されていない女性人権史」を独自に綴る連載の第5回。今回はいよいよ女性人権史における空前絶後の大事件、女性参政権の獲得その瞬間についてフォーカスを当てていく。 【目次】 第1回:フランス革命とフェミニズムの芽生え(1780年代-1790年代) 第2回:産業革命がもたらした「離婚の権利」(1800年代-1850年代) 第3回:労働者階級の誕生と「女性の私的所有権」(1830年代-1880年代) 第4回:有閑夫人の奢侈が生んだ「女性参政権運動」(1830年代-1920年代) 第5回:「女性参政権」というカウボーイからの贈り物(1860年代-1910年代) 一般に、婦人参政権をもたらしたのは「サフラジェット」に代表される19世紀以降の婦人運動であると信じられているし、あらゆるフェミニズムの概説書もそうした歴史観を大いに強調している。 しかし連載第4回で詳しく解説したように

    女性参政権は「チンポ騎士からのプレゼント」だった|小山(狂)
  • 論点整理:「モテと暴力性」|小山(狂)

    何やらまたもや「モテと暴力性」の話題が再燃しているらしい。 この話題が燃え続けるのは、多くの人が抱きがちな「公正世界信念」を危うくする主張だからだろう。男女の性愛は美しいものであって欲しい。それが暴力性と、暴力に惹かれる卑しい心性の結合であってなどほしくない。それは当たり前の感情で、反発を覚える方がむしろ人として真っ当であろうと自分などは思ったりもする。 さらに「暴力性」という言葉がある種の曖昧さを有しているのもまた事実だ。そのファジーさゆえに「暴力性とは積極性の言い換えに過ぎないのではないか」「暴力ではなく暴力を振るえる地位が要因だ」「非モテが暴力を振るってもモテるはずがない」という反論もまた絶えない。 そこで稿では「モテと暴力性」にまつわる筆者の主張を改めて整理してみようと思う。稿を読んでどのような意見・感想を抱くかは個々人の自由だ。各人が信じたいことを信じれば良い。 狭義の「暴力

    論点整理:「モテと暴力性」|小山(狂)
  • ノーベル経済学賞を受賞したゴールディン氏は「フェミニズム批判」の大家だった|小山(狂)

    10月9日、クラウディア・ゴールディン氏がノーベル経済学賞を受賞した。氏は経済史と労働経済の専門家であり、「男女の賃金格差」の研究によって大きな業績を残し今回の受賞に繋がった。テレビや新聞などでも大きく報じられているので、既にご存じの読者も多いだろう。 このニュースに接して、「うわっ。またポリコレ研究が政治的理由で賞取ったのかよ…」という感想を抱いた方も多いかもしれない。確かにメディアの報道はおおむね「女性が受賞!」「男女の賃金格差!」「日は遅れてる!」といったものであり、こうした記事に接しているだけでは上のような反応になってしまうのも致し方ないところがある。 しかしよくよくゴールディン氏の研究を調べると、その主張は我々が想像する「フェミニズム」とはまったく異なっており、むしろ「アンチ・フェミニスト」と呼ばれる人々の議論にきわめて近しいことがわかってくる。 稿はノーベル経済学賞の受賞の

    ノーベル経済学賞を受賞したゴールディン氏は「フェミニズム批判」の大家だった|小山(狂)
  • もう今の港区には貧乏なブスの底辺キャバ嬢しか残ってない|小山(狂)

    なにやら「港区女子」なる妖怪が日のネット社会を騒がせているようである。 富裕層主催のパーティーに顔を出し、多額の報酬と引き換えに性行為を行い、一席5万円以上する高級レストランのご相伴に与り、時には飲み会に顔を出すだけで何万円もの報酬をせしめる自身も富裕層出身のお嬢様たち…。確かに、そうした女たちはひと昔前までは多数存在した。しかし実のところこうしたセミプロ女子大生はとっくの昔に絶滅に追いやられている。 港区女子のみならず、「売春や性風俗で大金を稼ぐ女性」が盛んにアピールを繰り広げるのが現代SNSである。確かに年間1000万円を超える売り上げを稼ぐ売春婦もごく少数存在するし、彼女らの実在性を否定するわけではないのだが、実態の売春産業の稼ぎは多くの人々が想像するよりだいぶショボくれており、それは「港区女子」に仮託して語られるギャラ飲み(要は素人キャバ嬢)業界も同様だ。 稿では売春産業のリア

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  • 婦人参政権運動は「有閑夫人の暇つぶし」だった|小山(狂)

    「陰謀論フェミニズムに汚染されていない女性人権史」を独自に綴る連載の第4回。第1回では市民革命と同時に産声をあげたフェミニズムの芽生えを、第2回と第3回では産業革命とそれに伴う社会環境の変化がいかに女性の権利を向上させたかについて扱った。 【目次】 第1回:フランス革命とフェミニズムの芽生え(1780年代-1790年代) 第2回:産業革命がもたらした「離婚の権利」(1800年代-1850年代) 第3回:労働者階級の誕生と「女性の私的所有権」(1830年代-1880年代) 第4回:有閑夫人の奢侈が生んだ「女性参政権運動」(1830年代-1920年代) 第4回となる稿では、いよいよ第一次フェミニズムにおけるクライマックス、女性参政権運動について解説してこう。多くのフェミニストがドラマチックに語る「女たちの闘争」がひとつの絶頂期を迎えた時代である。 なるほど確かに「女たちの闘争」は存在した。彼

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  • 激増する未成年売春婦は「被害者」ではなく「買春依存症」|小山(狂)

    どうも聞くところによると、未成年売春が爆増しているらしい。 ここ1年ほど新宿大久保公園をはじめとする「立ちんぼ」たちがメディアを騒がせているのはご存じだろう。警察の度重なる一斉補導や炎上系YouTuberなどの「晒し」行為にも関わらず、大久保公園周辺に立つ娼婦の数は一向に衰えない。むしろ増加傾向にあるようだ。 それどころか、こうした「立ちんぼ」関連報道が売春行為のハウトゥーを未成年者に拡散させている面もあり、正規の性風俗店で働けない児童をむしろ選択的に大久保公園に誘因しているようなところもあるのだという。新宿のナイトレンジャー関連の仕事に就く筆者の知人は「女子中学生~女子高生くらいにしか見えない子が増えている」と語るが、仕事でたびたび新宿駅を利用する筆者の雑感とも一致する。摘発があったりYouTuberが騒ぎを起こしたりという事件があると一定期間は通りに立つ娼婦の数も減るのだが、数日経つと

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  • なぜ「女が嫌い」と考える若い女性が急増しているのか|小山(狂)

    というわけでマシュマロガチ回答のお時間です。今回は「女のミソジニーとどう向き合えばいいのか」という中々に現代的なご相談をピックアップさせて頂きました。 自分は希代の極悪ミソジニストとして世間様からは扱われていますので、男女問わずミソジニー(女性嫌悪)傾向のある読者からのお声を頂きやすいのですが、最近、特に若い女性の間で、女性の女性に対するミソジニーが洒落にならないレベルで増加しているという感触を強く得ています。 もちろん、「女のミソジニー」自体は古くからあった現象です。日フェミニズム界の象徴とも言える上野千鶴子も「女ぎらい」(2010)という著作の中で様々な形の「女のミソジニー」に光を当てています。そもそも1960年代の性革命の時代からフェミニズムは女性性の超克というテーマを受け継いできたわけで、第2波以降のフェミニズム自体が「女のミソジニー」との闘いであったということすら言えそうです。

    なぜ「女が嫌い」と考える若い女性が急増しているのか|小山(狂)
  • 映画『バービー』は史上最高のアンチフェミ作品|小山(狂)

    というわけで見てきました映画「バービー」。公開前から原爆ミームを用いたハッシュタグが日国内で大炎上したり、「強烈なフェミニズム映画」という否定的な感想を漏らした人気漫画家がこれまた大炎上したりと、映画の内容以外が謎の可燃性を見せている作品です。 正直観る気は欠片もなかったのですが、Twitterのフォロワーから「ぜひ観て感想を教えてくれ!」的なマシュマロが大量に投稿されておりまして、不意ながらもようやく重い腰をあげて映画館まで足を運びました。 いやだって、観たくないじゃないですか。銃撃戦も怪獣もロボも宇宙もエイリアンも剣と魔法も出てこない映画なんて、誰が見るんだよという気持ちしかなかったんですよ。 世界の映画興行収入ランキングを見てください。アバター、アベンジャーズ、スターウォーズ、ジュラシックパーク、ワイルドスピード、トップガン、ハリー・ポッター…。みな「銃撃戦、怪獣、ロボ、宇宙、エ

    映画『バービー』は史上最高のアンチフェミ作品|小山(狂)