平日の朝は、起きるとまず電気ポットで湯を沸かして、それをずずずとすすることが多い。とにかく寒くて体を暖めたいもののコーヒーを作ることすらおっくうだ、という状況だからこそやっていることで、特にお湯が好きということもなければ「やっぱり最終的には国内の名水に戻ってくるよね」というような水マニアでもない。エアコンが部屋を暖めるまでの間、応急措置としてやっているというだけのことだ。 ところが、家族から聞いた話によると、お湯を飲むという行動はけっこう体にいいことらしい。どういう風にいいのかまでは家族も知らなかったのだが、とにかく、まあ、いいことなのだそうだ。 それはつまりどういうことかというと、朝、サムイサムイと呪文のようにつぶやきながら背を丸めて湯をすするというだけのこの行動は、 「朝、目が覚めたらゆっくりと白湯を飲むことにしているんだ」 と言い換えることでなにやらとても体のケアに気を使っているよう