- 10 - [連載第1回 ] 原発の経営合理化と安全規制緩和による徹底したコストダウン、 40∼60年への寿命延長 ・・・・ 引き寄せられる原発重大事故の危険 10・26反原子力デーに「これでいいのかエ ネルギー基本計画、脱原発・水素社会を展望 する」と題して反原発討論集会を開きました。 3時間を超える熱のこもった集いになりまし た。今号から当日の基調報告「原発・核燃料 サイクルをめぐる最近の特徴と脱原発・水素 社会へ向けた課題」を連載で掲載します。 今回は原発のコストダウンが米国でいかに 進んだか、それがどのように日本に反映され ようとしているのかを明らかにします。 米国での原発建設キャンセルと経済性喪失 米スリーマイル島原発事故(1979年)と旧ソ 連チェルノブイリ原発事故(1986年)は、原発 重大事故の危険を事実で示し、原発新増設の 中止、原発安全規制の強化、そして脱原発の 流