琉球大(沖縄県西原町)の上野大輔特別研究員らのグループは9日、洋菓子のエクレアに似たナマコ「エクレアナマコ」が沖縄県で生息していることを初めて確認したと発表した。上野研究員によると、北半球での発見は初めてという。 上野研究員は平成12年、同県恩納村の真栄田岬などで、体長40~50センチ、体色が黄色で、背中が黒い斑点で覆われたナマコを発見したが、種類や名前は分からないままになっていた。 22年に米フロリダ大の教授らが沖縄県に来た際、このナマコがオーストラリアで発見された新種のナマコと同種であると分かり、和名がないためエクレアナマコと命名。今年8月の沖縄生物学会誌に発表した。 上野研究員は「人に味を聞かれると思ってなめてみたが、エクレアとはほど遠い、非常に渋い味でした」と語った。