ビデオゲームには推奨年齢を表示する「レーティング」が設定されている。たとえば日本の場合、CEROという団体がA/B/C/D/Zという5段階で対象を指定し、ゲームのパッケージにもそれが明示されている。海外でもこの仕組みは広く普及しており、保護者が子供にゲームを買い与える場合、これらを基準に暴力的・性的なコンテンツを含むゲームを判別できるようになっている。しかし、この仕組みは有効に働いていないという声が海外で上がっている。その発端となったのが、人気ゲーム「Grand Theft Auto(GTA)」の最新作「GTA V」だ。 GTAはギャングをテーマとしたゲームで、主人公は窃盗や強盗、殺人といった犯罪を行って「アメリカンドリーム」を実現するという内容だ。当然ながらレーティングは世界各国でもっとも厳しいもの(たとえば日本では「18歳以上のみ対象」という「Z」)になっているのだが、このゲームを子供