小沢への距離感 西松建設の違法献金事件で民主党代表、小沢一郎の公設第1秘書が起訴される前日の3月23日。最大の支援組織、日本労働組合総連合会(連合)会長の高木剛が党本部を訪れ、事件の影響がどれだけ大きくなるかを、小沢に占ってみせた。 「これから党内や世論(の情勢)は厳しくなる」 だが、小沢は自らの潔白を主張して「検察の捜査は不当だ」と持論を繰り返すことに時間を割いた。2人のやりとりは微妙にかみ合わなかった。 起訴翌日の3月25日、民主党は緊急役員会などで小沢の代表続投を了承したが、連合側では傘下組合員向けの内部文書作成に当たり、齟齬(そご)が生じていた。 小沢続投について、当初の文案では「その決定を尊重する」となっていたのが「決定を受け止める」に修正されたのだ。 一見ささいな文書修正から、連合の小沢に対する間合いの取り方が読み取れる。民主党支持は不変でも、小沢の進退問題に対しては距離を置く