世の中の常識や定説というものは、ある日突然覆ることがある。昨夜TBSの30分番組「夢の扉+」は疲労に関する話だったが、従来疲労の原因と言われてきた乳酸は実は犯人ではなかったという大阪大学の渡辺先生の研究が紹介されていた。私も世間の多くの人と同様、「乳酸が疲労の原因」と思っていたので、びっくりした。 疲労の話は関心の高いテーマなので、もう少し勉強した上でブログに書きたいと思うが、今日のメインテーマは経済の世界でも常識や定説と言われてきたことは、ある日突然変わる可能性がある、という話だ。 先月の中頃Forbes誌にThe Story of Japan's "Lost Decades'" was just One big Hoaxというタイトルの記事がでていた。「日本の失われた20年というのはただの一つの大きな騙し」ということだ。 寄稿者Fingleton氏はピーターソン国際経済研究所のClin
というNBER論文「Macroeconomic Analysis without the Rational Expectations Hypothesis」をマイケル・ウッドフォードが出し、デロングも取り上げている。 以下はその要旨。 This paper reviews a variety of alternative approaches to the specification of the expectations of economic decisionmakers in dynamic models, and reconsiders familiar results in the theory of monetary and fiscal policy when one allows for departures from the hypothesis of rational
不確実性が高いため、有効な戦略は立てられない――このような開き直りは、特に変化の激しいハイテク分野に顕著であるという。しかし不確実性は世の常であり、戦略も常に必要であるとマーティンは言う。 企業の幹部に戦略について尋ねると――あるいは戦略が明らかに不在であることについて質問すると、彼らはこう答える。事業環境が非常に大きく変化しているから、戦略を立てられない、あるいは立てるつもりはない。効果的な戦略を立てられるほどの確実性がない、と言うのだ。 これはハイテク分野でよく聞かれる議論だ。そこでは、こんなセリフがほぼ合言葉のようになっており、プライドや優越性の証しともなっている――「ハイテクの世界でものすごいスピードで走っているから、立ち止まって戦略を考えている暇などない。いずれ自然に現れてくるだろう」 この言葉が暗に意味するのは、将来が確実な(確実であるように見える)大企業の退屈な官僚的人物だけ
ゲーミフィケーションを人事評価に適用する例を紹介しよう。ゲーミフィケーションを取り入れた人事評価システムによって、社員のモチベーションを高める試みである。 米Salesforce.comの「Work.com」が好例だ。これは、点数表示や報酬付与などの仕組みを取り入れながら、人事評価をするシステムである。 まず、社員が個人の業績目標を設定しWork.comに入力する。この目標は社内で共有される。進捗状況も入力するので、利用者は自分と他者がどこまで達成しているかを把握できる。これは点数表示の仕掛けだ。 面白いのは、社員同士でその人の行動を称たたえる「バッジ」を贈り合えることだ(図1)。ある仕事を別の社員に助けてもらった場合は「支援ありがとう」、目標達成した同僚には「達成おめでとう」などのバッジを贈ることができる。これは報酬付与の仕組みといえる。バッジの獲得数は、人事評価の対象になるため、バッジ
人気の7型Androidタブレット「Nexus 7」に新モデルが登場した。区別するために新モデルをNexus 7(2013)と、旧モデルはNexus 7(2012)と表記する。新モデルは旧モデルに比べて軽くスリムになり、液晶ディスプレイの解像度が向上。背面カメラや無接点充電機能などを新たに搭載し、OSには最新のAndroid4.3を採用している。旧型にあった安っぽさを払拭し、さらに魅力の高いAndroidタブレットに仕上がっている。Nexus 7(2012)との比較を交えつつ細かく見ていこう。 軽くスリムで持ちやすくなったボディ 製品パッケージはシンプルで、Nexus 7(2013)本体のほかに充電やデータ転送に使えるUSBケーブルと、ACアダプターが付属するだけ。無接点充電機能にも対応しているけれど、無接点タイプの充電器は付属しないので別に買うか、他の機器用のものを使う必要がある。 本体
ただし、このような「分析の型」があったとしても、ソーシャルリスニング自体を「定型処理」として行っていくのはなかなか難しいものです。 インプットとなる情報自体が定性的なテキスト情報であり、言葉の用法そのものもどんどん変化していきます。加えて、分析対象が一般消費者向けの商材やサービスでないと使いにくいといった制約もあります。最低でも週に数百件以上の発言がないなら、全件を読んだ方がよっぽど早く、また正確に世の中の声に触れられます。 さらに、ソーシャルリスニングを将来の予測に使うことについても、まだまだ発展途上の段階といえます。特に定量データがあったり、アンケート結果があったりする場合は、ソーシャルリスニングがその補完的な役割を担うことはあっても、ソーシャルメディアだけをインプットにして「正確な予測」を導き出すのは、現状では困難だといえるでしょう。 何より、定型的には進められない最大の理由は「デー
(今日の日経) 橋の寿命2倍の100年に。婚外子相続差別は違憲。日経平均は内需株がけん引。ベア焦点に政府の賃上げ要請受け。関税撤廃9割超で調整。経済教室・国際法の課題・小和田恒。カムカムでペルー救う。今こそ教養、大学で強化の動き。 ※脱デフレには所得増が必要と、賃上げを求める一方、政府は消費増税で所得を抜きますというのは矛盾している。わざわざ賃上げルートを使わなくても、アベノミクスで急伸する法人税収を使えば、消費増税を緩められるのに、逆に法人減税と消費増税をしようとする。やはり合理性より思想性か。※教養は、理系では科学の「おもしろさ」、その中でも「思いもよらぬ真実を発見した方法」を伝えることだと思うね。文系では近代化の意味かな。日本のユニークさも生きると思うよ。例えば、昔の人はなぜ婚外子差別を当然と考えたのか、教養がないと意味が分らないだろう。
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