ところで、こうした人口減少問題がかつてイギリスの経済学会で大問題となったことがあった。世界が不穏な空気におおわれていた「危機の20年」とも呼ばれる両大戦間期のことである。 あのジョン・ケインズも議論に真剣に加わった。彼の結論は、現在の私たちにとっても大変示唆的である。 彼は、そのような時に、企業がこれまで通りに利潤を増やしづうけようとして労働者の賃金を圧縮すると悲劇が生じ、いっそう悲劇的な状況が強まると指摘した。なぜならば、賃金の圧縮は、人々の可処分所得を縮小し、いっそう消費支出を削減し、景気後退を招くからである。 そうしないためには、人々の、一人一人の賃金所得を引きあげ、格差を解消し平等化を達成するとともに、一人あたりの(あるいは世帯あたりの)家計支出を増やさなければならない。それは所得・資産を平等化し、多くの人にとって住みやすい社会をつくるだろう。人口の回復という望みも生まれる。 しか
![国立社会保障・人口問題研究所による生産年齢人口将来推計 リベラル派・左派大連合の必要性](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b83d9809a0c106c46b2b628136145753a4154490/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblogger.googleusercontent.com%2Fimg%2Fb%2FR29vZ2xl%2FAVvXsEg3X-ky9JaSWi31CfZlqDu-TD10X5QYr9Yk955HbK8B2oxjjJKz7TE4WO2DENJq6BnF9OiNiKJsa0VjvLN8mY0gl7wzehCTJKEt7gpgs6g0gqozw3gT1Rodgf9SNMqhNJjQUzqvpRwdcyCA%2Fw1200-h630-p-k-no-nu%2F%2525E7%252594%25259F%2525E7%252594%2525A3%2525E5%2525B9%2525B4%2525E9%2525BD%2525A2%2525E4%2525BA%2525BA%2525E5%25258F%2525A3%2525E3%252581%2525AE%2525E5%2525B0%252586%2525E6%25259D%2525A5%2525E6%25258E%2525A8%2525E8%2525A8%252588.jpg)