「秋まで仕事ないから、自分で探して移ってよ」。奥州市出身のフリーター、タカさん(26)=仮名=は、2007年7月末、バイト先の店長から突然解雇を言い渡された。期限はわずか10日後。「もう少し働かせてほしい」と粘ったが、全く相手にされなかった。 <上司たちの横暴> 職場は東京都内にある出身大学の生協。07年2月にアルバイトを始め、1カ月後には店長ら上司の横暴が目に付くようになったという。 卒業・入学の繁忙期が過ぎた5月、店長から土日休みの確約を得たにもかかわらず、3カ月も土曜出番が続いた。たまらず指摘すると店長は前言をすっかり忘れ、「そんなこと言われても困る」と逆に苦情を言われた。 タイムカードを押して勤務を終えた後、大型家電店へ出向いて注文品の見積もり業務をさせられたこともあった。「店は帰り道にある」と交通費はなし。1時間半ほど余計に拘束されたが、残業代も出なかった。 不満があっ