シリア北部マンビジで、倒壊した建物の前を一輪車を押して歩く男性(2016年8月14日撮影)。(c)AFP/DELIL SOULEIMAN 【8月16日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還したシリア北部マンビジ(Manbij)に喜び勇んで戻ってきたファティマさん(40)とモハマドさん夫婦だったが、自宅の玄関を開けた瞬間、ようやく叶った帰郷の夢は一瞬にして悪夢へと変わった。 その時の爆発音は、米軍の空爆支援を受けるクルド人とアラブ人の合同部隊「シリア民主軍(SDF)」が先週末にIS戦闘員を追放したばかりの荒廃したマンビジ市内一帯に鳴り響いた。 IS戦闘員は、マンビジの中心部でSDFに最後まで抵抗したが、最終的には撤退した。ただ、戦闘員らは町の至る所に「わな」を仕掛けていった。 14日にマンビジに足を踏み入れたAFP記者がまず耳にしたのは大きな爆発音だった。市内を見て回る間