福井県警は12日、2004〜09年度の間、業者に金をプールしておいて物品を購入するなど、総額1565万円の不正経理に関係したとして、職員計126人を同日付で処分したと発表した。警察庁と国家公安委員会も同日付で、同時期に在任した現職を含む計10人を処分した。元県警本部長2人、元警務部長2人と現職の警務部長が含まれる。県警全職員の5%にあたる異例の大量処分となった。 県警の処分は戒告2人、本部長訓戒15人、所属長訓戒24人など。警察庁と国家公安委員会による処分は減給1人、戒告2人、局長訓戒3人など。不正経理は今年2月、内部調査で明るみに出た。県警はビール券購入など不適正と判断した計289万円を3月末、県に返還したが、市民団体「市民オンブズマン福井」は、県費の全額返還を求める公金返還訴訟を6月にも起こす方針を決めている。(岡野翔)