「あみだくじって、引く時は結果が見えないですよね。でも自殺という結果からたどっていくと、途中は全部、裏目裏目でつながっていた」――。2009年7月に就活自殺した青木佑介さん(当時21)の父、昭さん(65)は、6時間にわたるインタビューの最後でそう話した。「息子の意思を尊重したい」という気持ちすら裏目に出た。「自分が佑介を死なせた」という昭さんの後悔は、09年6月14日、“自殺に至るあみだくじ”を佑介さんに引かせてしまったことから始まった。昭さんは何を考え、どのように行動したのか。同居していた父が失敗のすべてを語った。 今からほぼ3年前。関西学院大学4年生だった青木佑介さん(21)が関西アーバン銀行に内定辞退を伝えたのは、2009年6月15日のことだ。地元IT企業の内定はすでに辞退していたから、3つあった内定は、その時点で、入社を決めたインテリア小売大手「ニトリ」1つになった。 父・昭さんに
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