構造改革路線の堅持を旗印にしているが、参加者には政権から距離を置くことで生き残ろうとする思惑ものぞく。グループの活動がさらに活発化すれば、党内の「麻生離れ」の空気を一段と広げることにもなりかねない。 9日、自民党本部で開かれた「郵政民営化を堅持し推進する集い」の初会合は、60人を超える議員であふれかえった。 「3年前の(郵政)選挙がどういう選挙だったか、もう一度思い起こしてもらいたい。不可解な行動をしている方々は『郵政民営化反対は間違っていた』と誓約書まで書いて復党したことを忘れてほしくない」 呼び掛け人の一人、小泉元首相が久しぶりの「小泉節」で、「郵政造反組」などに出ている、民営化を抜本的に見直す動きをけん制すると、会場から大きな拍手が起きた。 小泉氏は麻生政権の行方には直接触れなかったが、「これからどういう事態になるか、難局であればあるほど、冷静に良識ある行動を取ってほしい」と語った。