SF作品の金字塔ともされる士郎正宗さんの「攻殻機動隊」を、ハリウッドが実写映画化した『ゴースト・イン・ザ・シェル』が4月7日に日本公開を迎えた。 同作について、ことあるごとに比較されるのが、1995年公開の『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』。押井守監督作品として今から四半世紀近く前に生まれた同作が「機械や人工知能が心を持ち得るか、そもそも人間の心とは何か」というテーマを扱ったものだとすれば、2017年公開となった今作は、原作などへのリスペクトは忘れずに、「記憶ではなく何をするかが人間を決める」という解釈が盛り込まれている点で興味深い。初週の週末興行成績は3位という出足だった。 押井さんは、今作を「一番ゴージャスな攻殻」などと紹介してきたが、その言葉の真意はどこにあるのか。押井守が見た『ゴースト・イン・ザ・シェル』の印象を聞いてみた。 押井守さん 『ゴースト・イン・ザ・シェ