※この記事は2021年2月に実施したオンライン取材をもとに構成しています。 数多くのメディアに取り上げられ、映画化もされた小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクト。そのストーリーを知って胸を打たれた人は多いのではないでしょうか。 2003年に打ち上げられた「はやぶさ」は、地球の重力圏外にある小惑星に着陸してサンプルを持ち帰るという世界初の試みに挑戦し、通信途絶やエンジン停止などのさまざまな危機を乗り越えて2010年に地球へ帰ってきました。この快挙を成し遂げたプロジェクトチームの中心で活躍したのが、「はやぶさ」のプロジェクトマネージャを務めた川口淳一郎(かわぐち・じゅんいちろう)さん(現:宇宙航空研究開発機構[JAXA]シニアフェロー)です。 「はやぶさ」が宇宙へ旅立った後で一連の取り組みを詳しく知った人(おそらく大多数の人がそうでしょう)の目には、このプロジェクトは「約8年間の戦い」に映るか
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