開発のきっかけは、自衛隊向け備蓄食! 宇宙日本食の3品目同時申請というフジッコ史上初のチャレンジ。 「国の役に立ちたい!」という想いで取り組んだ宇宙日本食開発の裏側をご紹介します。 たまたま舞い込んだ、自衛隊向け備蓄食開発への誘いが、宇宙日本食チャレンジのきっかけに! 商品開発を担当する瀬川幸秀さんは、5年ほど前から長期保存が可能な商品を開発したいと考えていました。 理由は2つ。 海外をはじめ、世界中の人にフジッコの商品を食べてもらいたいという想いと、近年、大規模な自然災害が相次いでいるという事実です。 特に、災害の際「食」で被災者の命を守るためにも、「保存食」の開発は急務であり、保存技術を磨く日々が続きました。 一方で、人口減少社会に突入した日本の現状に鑑み、スーパーなどの小売店以外での販路を開拓する必要性も感じていました。 そんな時、瀬川さんの元に「自衛隊向け備蓄食(以下、「備蓄食」)
JAXAを退職した宇宙飛行士・野口聡一さんの死生観を変えた「無の世界」 3度の飛行、宇宙で見つめた命の尊さ 6月1日付で宇宙航空研究開発機構(JAXA)を退職した宇宙飛行士野口聡一さん(57)が、共同通信の単独インタビューに応じた。1冊の読書体験をきっかけに宇宙を目指し、3度の飛行を実現した野口さん。その過程で生じた心境の変化や今後の展望を尋ねた。(共同通信=七井智寿) ―宇宙飛行士を目指したきっかけは何ですか。 「高校3年の時に読んだ、ジャーナリストで評論家の立花隆さんの本「宇宙からの帰還」が印象に残っています。宇宙に行った米航空宇宙局(NASA)の飛行士のルポルタージュで、極限的な生と死の場面に立ち会うことが及ぼす内面世界への影響にフォーカスしていました。すごく新鮮な切り口で、そこからずっと、宇宙に行きたいと思っていました」 ―人の死生観という考えが最初にあったのですか。 「立花さんの
数々のSF作品にて設定やSFの考証を手がけ、さらには自らデザインすることも多い小倉信也が選ぶ「仕事に影響を与えた」アニメ3選。インタビュー連載の最終回は、自身の代表作でもあり、設定考証という専門職の土台を確立した『プラネテス』について。 ――最後に選んだのは、設定考証やコンセプトデザイン、さらには原画も担当しているアニメ『プラネテス』です。 小倉 独立後に成り行きで「設定考証」という仕事に就いたのですが、その仕事での独自の立ち位置を確立してくれたのが『プラネテス』なので、これは外せません。もちろん、幸村誠先生の原作をベースに作ってはいるのですが、アニメでは設定や世界観にさらなる補強を加えていて、個人的にもやりがいや満足感を感じた作品です。 ――アニメではキャラクターやメカニックが増えていますが、それらがアニメーションとして動かせる設計でなくてはいけませんから、かなり大変ですよね。 小倉 そ
ISS「きぼう」日本実験棟で作業をする星出彰彦宇宙飛行士。2008年の初飛行で「きぼう」船内実験室をとりつけ暖簾を掲げた。「初飛行ではまっさらな状態だったが、かなり活用されている。全人類の夢を実現できる場」。(提供:NASA) 宇宙滞在約200日を終え、2021年11月9日、星出彰彦宇宙飛行士が帰還した。4月23日に飛び立ってからの約半年間、地上では新型コロナウィルスの蔓延、スポーツの祭典、民間宇宙旅行が次々成功するなど様々な出来事があった。 ISS(国際宇宙ステーション)の半年間も色々な事があった。星出飛行士は3回目の宇宙飛行となるベテラン飛行士で、約5か月間にわたりISS船長を務めた。多種多様な実験、新型太陽電池パネル設置のための船外活動、ISSのネットワーク環境のアップグレード作業など大忙しの日々だったが、築20年以上のISS史上の「緊急事態」が起こったのは2021年7月末のことだっ
※この記事は2021年2月に実施したオンライン取材をもとに構成しています。 数多くのメディアに取り上げられ、映画化もされた小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクト。そのストーリーを知って胸を打たれた人は多いのではないでしょうか。 2003年に打ち上げられた「はやぶさ」は、地球の重力圏外にある小惑星に着陸してサンプルを持ち帰るという世界初の試みに挑戦し、通信途絶やエンジン停止などのさまざまな危機を乗り越えて2010年に地球へ帰ってきました。この快挙を成し遂げたプロジェクトチームの中心で活躍したのが、「はやぶさ」のプロジェクトマネージャを務めた川口淳一郎(かわぐち・じゅんいちろう)さん(現:宇宙航空研究開発機構[JAXA]シニアフェロー)です。 「はやぶさ」が宇宙へ旅立った後で一連の取り組みを詳しく知った人(おそらく大多数の人がそうでしょう)の目には、このプロジェクトは「約8年間の戦い」に映るか
soraeでは、これまでに12月5日14時30分に実施された『「はやぶさ2」カプセル分離成功! 着陸までの流れ』、同日15時30分から開始した「精密軌道制御運用」の成功に関する『「はやぶさ2」本体、新目標への軌道変更完了』を報じてきました。 まもなく「はやぶさ2」のカプセルが地上に帰還します。そこで時系列のおさらいやカプセル回収に関して、「はやぶさ2」の次のミッション、そして「歴代プロジェクトマネージャ」の地球帰還を目前にした心境をお届けします。 時系列のおさらいリエントリ運用開始からの運用を時系列順に整理しておきます。(以下、全て日本標準時) 10:30 リエントリ運用開始 11:15 カプセル電源内部へ切り換え 12:59 カプセル分離準備姿勢へ 14:13 カプセル分離姿勢へ 14:30 カプセル分離→TCM5姿勢へ 15:30 TCM5a 16:00 TCM5b 16:30 TCM
アメリカの民間宇宙船の2号機に搭乗して、来年の春ごろに国際宇宙ステーションに向かうことが決まった日本人宇宙飛行士の星出彰彦さんが、オンラインで会見を開き「宇宙開発における日本の国際的な評価を高めたい」と意気込み語りました。 これを受けて、星出さんはオンラインで記者会見を開き、1号機の野口聡一飛行士に続き、搭乗することになったことについて「日本人が2人続いて乗ることは、日本の宇宙開発が高い評価をされていることの表れだと感じていて、さらに国際的な評価を高めたい」と意気込みを語りました。 また、宇宙の民間利用が進むことについて「いろんな分野の多くの人が宇宙に行く時代がきたと感じている。宇宙ステーションに旅行者が滞在することも計画されていて、一般の人にも宇宙旅行を楽しんでもらいたい」と話しました。 星出さんは東京都出身で2008年にスペースシャトルに搭乗し、2012年にはロシアの「ソユーズ」に乗っ
前回は、7月2日午前2時半過ぎに突如流れた大火球を、天体写真・天体映像界のカリスマ・KAGAYAさんがどうやって撮影に成功したかを紹介しました。今回はKAGAYAさんの5冊目の写真集「天空への願い」から「こんな写真、どうやって撮るんだろう」と私が驚いた写真の撮影エピソードや、世界中の星空と向き合うKAGAYAさんが感じたことを伺っていきます。 —新しい写真集「天空への願い」には神々しさすら感じます。どんな狙いがありましたか? KAGAYAさん: 古来の人たちが夜空に願いや祈りを捧げてきたように、天空に対する『畏敬の念』を表現する写真集にしようと思いました。今までの写真集との大きな違いは、カメラの性能も印刷技術もよくなって、光や色の表現が綺麗に出せるようになったことです。光が天空から差し込んで、願い事を叶えられるようなイメージで作りました。
2019年9月10日、打ち上げを待つH-IIBロケット8号機。青い空、青い海、寄せる波、南国の濃い緑と白い砂浜。「世界一美しい発射場」と呼ばれる。 9月25日、H-IIBロケット8号機が、夜空を一瞬で昼に変え、轟音と共に飛び立った。搭載していた宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機は軌道に乗り、打ち上げは成功。当初予定された9月11日の打ち上げは、移動発射台で火災が発生するという前代未聞の事態で中止となったものの、迅速な原因究明と対策によって予定期間内に打ち上げることができた。H-IIAロケットと合わせると42機連続打ち上げ成功となる。 種子島宇宙センターから初のロケットが飛び立ったのは1968年9月17日。半世紀が経過し、2020年度には新しいロケットH3が飛び立とうとしている。種子島の歴史と未来、ロケットを打ち上げる難しさと醍醐味について、JAXA種子島宇宙センター藤田猛所長にお聞
H-IIAロケット40号機/温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号」(GOSAT-2)及び観測衛星「ハリーファサット(KhalifaSat)」の打ち上げ (c)三菱重工/JAXA H-2Bロケットをはじめ、 日本の誇る高性能ロケットを製造し、 打ち上げているのが、 民間企業の、三菱重工株式会社さん。 そのことに、とてもあこがれます。 だって、自分と同じ会社員が、 国家がやるような仕事を請け負って、 しかも、当然ですけど、 「もうけ」まで出しているんですよ。 (ビジネスだから‥‥とはいえ!) ああ、すごい。なんと、かっこいい。 というわけで、三菱重工で 「打上執行責任者」を務めていた 二村幸基さんにうかがいました。 ロケットのこと、宇宙のこと、 職務や仲間に対する思い‥‥など。 ああ、やっぱり、かっこいい。 宇宙が好きな宇宙の素人・ ほぼ日奥野が、 胸を熱くしながら聞いてきました。
大学生の頃にこんな授業や実習があったら人生変わっていたかも・・と羨ましくてしょうがないのが、京都大学の有人宇宙教育プログラム。実習ではパラボリックフライトで無重力飛行を行ったり、花山天文台で6日間キャンプ生活をしながら宇宙ミッションを模擬したり。さらに今年8月には、アリゾナ州にある実験施設「バイオスフィア2」でアリゾナ大学と京大の学生が閉鎖実験を行う定。これらは世界で京都大学だけの「有人宇宙学」の教育活動の一環。京大特定教授である土井隆雄宇宙飛行士が立ち上げ、精力的に展開、推進している。 「僕が大学時代あったらいいなと思うものを今、作っているんですよ」と土井さん。例えば京都大学理学研究科附属花山天文台で行われる5泊6日の有人宇宙学実習は、特にユニークだ。学部生中心に12名が参加。山中にテントを張って生活し、夕食は自炊。スマホの持ち込み禁止。半ばサバイバル生活をしながら、宇宙ミッションを模擬
ことし2月22日、小惑星「リュウグウ」への着陸を成功させた探査機「はやぶさ2」。 着陸の瞬間に打ち込んだ弾丸で、砕けた岩石が舞い上がる世界初の映像の撮影にも成功。生命の起源と宇宙の成り立ちの謎に迫るため目標としていた岩石の採取に成功したとみられています。 ほぼ完璧だった着陸ミッション。 しかし、その裏では一時中止が検討されたといいます。 いったい何があったのか。そしてどう困難を乗り越えたのか。 2人のキーパーソンがNHKのインタビューに答え、その舞台裏を語りました。(科学文化部記者 鈴木有 春野一彦)
探査機「はやぶさ2」は21日、小惑星リュウグウへ小型探査ロボット「ミネルバ2」の2台を分離する。先代の「はやぶさ」では2005年、同じようなロボット「ミネルバ」を搭載していたが、小惑星イトカワへ着陸させることに失敗した。はやぶさのプロジェクトマネジャーを務めた川口淳一郎・JAXAシニアフェローから毎日新聞に、ミネルバの失敗を振り返り、ミネルバ2成功への思いをつづるメッセージが届いた。
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