1月の大学入試センター試験で問題冊子の配布ミスが続出した問題で、大学入試センターの検証委員会は3日、再発防止策をまとめた報告書を公表した。 冊子の配布方法の複雑さに加え、試験監督を務めた教員の“やる気のなさ”もミスの原因になったと指摘した。 検証委は試験を実施した544大学を対象にアンケートを実施し、519大学から回答を得た。同センターが試験監督を務める教員用に作成した監督要領では、「地理歴史」「公民」から1科目ずつ選択する受験者には両方の問題を配布するよう指示していたが、331大学(64%)が「監督要領から(指示を)読み取れなかった」と回答。ミスの原因について、339大学(65%)が問題冊子が別々だったことを挙げた。 また、配布ミスがあった69大学のうち13大学が、監督者への事前説明会に「教員が義務的に参加していた」と回答。22大学では、事前説明会の欠席者に対し、資料配布だけで済ませてい