仕事に対して意欲的だからといって、その従業員が素晴らしい仕事をするとは限らない。職場環境が急速に変化するなか、高い成果をあげるために必要な従業員の行動と、それを支援するためにできることを、米誌「ファスト・カンパニー」が提案している。 「無駄な投資」を避けるために 従業員エンゲージメントとは、従業員が企業に対して抱いている愛着や貢献意欲を指す。2022年、我先にと優秀な人材を確保し、生産性を上げようとしている企業の多くは、この従業員エンゲージメントを強化するためにさらなる資金を投入するだろう。しかし、それは無駄な投資かもしれない。 世論調査およびコンサルティングを専門とするギャラップ社の最近の調査によれば、ここ20年、企業は従業員エンゲージメントを向上させるために何十億も投資をしてきたが、この指標は平均して年0.5%未満しか伸びなかった。さらに2020年から2021年にかけては、実に18%も