漫画家の渡辺ペコさんの最新作『恋じゃねぇから』(講談社)1巻が4月21日に発売されました。前作の『1122(いいふうふ)』は135万部を突破。本作への注目度も高まっています。 「モーニング・ツー」(講談社)で連載中の本作は、40歳の主婦・茜が中学時代の塾講師・今井の「ある作品」を見たことから物語が展開していきます。「創作と性加害」「恋という名の暴力」「中年の友情」といったさまざまなテーマを持つ本作について、渡辺ペコさんにお話を聞きました。 「恋じゃなかった」を選ばなかった理由 ——一巻を通して読ませてもらいました。この漫画でやろうとしていることがだんだんわかっていく感覚が面白かったです。 渡辺ペコさん(以下、渡辺):ありがとうございます。私は、「恋だった」とか「恋じゃないかも」という言葉を、ネームに何度も入れるのはしつこいんじゃないかと思うところもあったんです。だけど、それくらいしっかり繰