●数々の科学博を手掛けたアートディレクター、カスパー・シュワーベ。自ら幾何学モデルを制作しつつ、対称性(シンメトリー)、空間を分割するデザイン(スペースパッキング)、組む・結ぶデザイン(コネクション)、動きのデザイン(キネマティックス)など、美しく不思議な「かたち」の数々。ここで紹介された作品は、初の著書『ジオメトリック・アート』に収録。杉浦康平による造本も魅力的なオブジェブックです。 ●カスパー・シュワーベ 1984年フェノメナ展、91年オレイカ展をはじめ、科学博覧会のアートディレクターとして国際的に活躍。チューリッヒ生まれ、日本在住。神戸芸術工科大学講師、倉敷芸術科学大学教授。共著の『「ふと…」の芸術工学』でも、キネマティック・セレンディピティ〜動く幾何学モデルを紹介している。