【期間限定公開】 ライプニッツ「ペスト対策の提言」 新型コロナウイルス感染拡大による不安の中、哲学者ライプニッツが300年以上前に記した「ペスト対策の提言」が、現在の感染症対策に通じると、話題をよんでいます。 「…確実な予防措置はいまだに医師諸氏によって見出されていないので、政治に基づく予防措置に訴えざるをえない。それだけが効果を確認されているものである。それはつまり伝染病を避けることである。」 「…とはいえ、疑わしい物質は勝手にやってくるわけではなく、疑わしい人間によって運ばれることがはるかに多いのだから、何よりも人間に対して十分な警戒をするべきである。」 これは『ライプニッツ著作集 第II期 第3巻 技術・医学・社会システム』第2部医学に収載の論考。翻訳者の長綱啓典先生ならびに、監修者の酒井潔先生、佐々木能章先生の快諾を受け、「ペスト対策の提言」全文・解説をWeb公開いたします。 【公
第4回 D・P・ウォーカー 『ルネサンスの魔術思想 フィチーノからカンパネッラへ』 ◉田口清一=訳・平凡社・1993年・369頁 (ちくま学芸文庫・2004年・413頁) 乳香を薫きしめ、葡萄酒をあおる男がひとり。神の姿が刻まれた護符を見つめたかと思うと、古代ギリシアの伝説的な詩人オルペウスが描かれたリュートを取り出し、力強く奏でながら太陽に向かい口ずさむ。「万物を照覧せる天の永遠なる眼、金色に輝くティタンにして天にいますヒュペリオンたる太陽神よ、どうかわが声を聞きたまえ」 オルペウスのリュートの持ち主は、ルネサンスを代表するプラトン主義哲学者マルシリオ・フィチーノ(Marsilio Ficino, 1433-1499)。この儀式は、彼による学者のための養生訓『生命論』 De vita の第三巻「天界によって導かれるべき生について」で勧められる魔術である。この魅力的な魔術から本書の議論は進
●数々の科学博を手掛けたアートディレクター、カスパー・シュワーベ。自ら幾何学モデルを制作しつつ、対称性(シンメトリー)、空間を分割するデザイン(スペースパッキング)、組む・結ぶデザイン(コネクション)、動きのデザイン(キネマティックス)など、美しく不思議な「かたち」の数々。ここで紹介された作品は、初の著書『ジオメトリック・アート』に収録。杉浦康平による造本も魅力的なオブジェブックです。 ●カスパー・シュワーベ 1984年フェノメナ展、91年オレイカ展をはじめ、科学博覧会のアートディレクターとして国際的に活躍。チューリッヒ生まれ、日本在住。神戸芸術工科大学講師、倉敷芸術科学大学教授。共著の『「ふと…」の芸術工学』でも、キネマティック・セレンディピティ〜動く幾何学モデルを紹介している。
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