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ブックマーク / kamiyakenkyujo.hatenablog.com (13)

  • 博多駅前陥没事故について(および福岡市政について) - 紙屋研究所

    博多駅前陥没事故で復旧が早かったことに関連して、びっくりしたことがある。 復旧の早さそのものではない。 高島宗一郎・福岡市長に対してまで賞賛の声が上がっているのを聞いてびっくりしたのだ。 異常という他ないので、一言書いておきたい。 事故の最高責任者に「賞賛」? 具体的な原因究明はこれからであるにせよ、すでに市自身は直接の原因が市の地下鉄(七隈線延伸)工事であることを認めている。いわば市の公共工事が原因で起きた事故であり、その責任は市長自身にあることは明白だからだ。 事故の最高責任者に「賞賛」を浴びせるという、その意味がわからない。 繰り返される「陥没」と国の「警告」 しかも福岡市が起こした地下鉄工事をめぐる道路陥没事故は初めてではない。 まず2000年6月20日には、中央区薬院で今回ほどではないが大規模な道路陥没を起こしている。 陥没三たび生きぬ教訓 福岡市、事前調査で見抜けず 岩盤もろく

    博多駅前陥没事故について(および福岡市政について) - 紙屋研究所
    hatayasan
    hatayasan 2016/11/20
    立ち回りが上手いという話なのかな。
  • 議事録に残るヤジのこと - 紙屋研究所

    都議会のヤジが問題になっている。 東京にいたころ、国会や都議会を傍聴した。国会のヤジは有名であるが、都議会のヤジもかなりひどかった。自民・公明がひどいという印象があって、共産が質問しているときは、聞き取れないこともしばしばあった。 ところが福岡市に来てびっくりしたのは、市議会でほとんどヤジがないことである。特に自民党・公明党は一言もヤジを発しない。きわめて「紳士・淑女」なのである。 というか、東京は総じて地方議会がヤジに寛容であった。 ぼくが初めてそのことに気づいたのは、議事録を読んでいるときだった。 議事録にほとんど残らない福岡市 実は、ヤジは議事録(会議録)に記録されることがある。 「発言する者あり」「……と呼ぶ者あり」などと記されているのがそれだ。 福岡市議会の場合は、これがほとんどない。 唯一あるのは 「異議なし」と呼ぶ者あり。 というフレーズだけである。 これが検索するといっぱい

    議事録に残るヤジのこと - 紙屋研究所
    hatayasan
    hatayasan 2014/06/28
    “ある手続きに従って発言したことが代表の発言として/行政に影響を与えていくのであるから、無秩序に発言することは、この手続き性を破壊し、「住民の代表として何を発言したか」を曖昧にさせてしまう”
  • 竜田一人『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』 - 紙屋研究所

    「週刊プレイボーイ」のマンガ評「この漫画がパネェ!!!」で竜田一人『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』(講談社)について書いた。書のオビでも(小さく、だけど)紹介されている。*1 記録マンガとしてすぐれている ぼくは、『いちえふ』について、基的には記録マンガとしての素晴らしさを評価した。これはすでに多くの人が指摘している通りである。 映像=絵としての記録、というシンプルな意味である。 文字で読んだ原発のルポでは、空間的な認識をどうしても起こしにくい。30年以上前のルポである堀江邦夫『原発ジプシー』(現代書館)は後述するが大変すぐれた潜入ルポである。しかし、文字によって得られる空間イメージはやはりかなり制限される。ところどころ、作業の写真が載っているのだが、昔の写真であるためか、全体的に黒っぽくてわかりにくい。増補版p.164の写真など何がなんだかわからない。 竜田『いちえふ』では、

    竜田一人『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』 - 紙屋研究所
    hatayasan
    hatayasan 2014/05/03
    『原発ジプシー』の劇画版。再稼働の主張は一度じっくり読む必要がありそう。
  • 文書にして出すということ - 紙屋研究所

    娘が保育園を卒園した。 0歳児から6年間預けた。子どもは一人しかいないので、おそらくこれで保育園とはおさらばだろう。 保護者会の会長を最後の1年間つとめた。 園の存続が大問題になり、ぼくとしてはこれに明け暮れた1年だった。いったい保育園が消えてなくなるかもしれない、という事態なのに、「保育の向上」を組織目的にかかげる保護者会が何もしなくてどうする、というのがぼくの思いだった。 今はまだ詳しく書けないが、かなりのことができたと思う。しかもそれはぼくにしかできないことでもあった。支えてくれる人がたくさんいて、心底うれしかった。 組織体としてもPTA的形骸化が進みつつあった中で、久しぶりに自主的な運動の息吹をとりもどしたと感じた。 この運動の中で感じたことは、「文書にして意思を示す」ということの大事さだった。特に、お役所との関係では、決定的である。 地域(地元の町内会のようなもの)に要請というか

    文書にして出すということ - 紙屋研究所
    hatayasan
    hatayasan 2014/03/22
    “ お役所側に悪意がない場合。つまり現場担当者が、相談してきている住民側に同情している場合でも、文書はあった方が断然よい”
  • (コメント欄)共産党は癌なのか - 紙屋研究所

    参院選の結果を受けての、東浩紀のこの発言。 共産党は日の癌だ。共産党の主張が悪いというのではない。絶対に為政者にはならないという安心感のもとに、為政者への不満だけを吸い上げる党という存在がある、その事実が日政治をひどく損ねている。共産党の批判は決してぶれないから、そこに不満が流れ込む。でもそれはなにも変えないのだ。 https://twitter.com/hazuma/status/358984438501224448 Twitter / hazuma: 共産党は日の癌だ。共産党の主張が悪いというのではない。絶対 ... この人が、どうして政治的な迷路にハマリ込んでいってしまったのかがわかる。前から言ってるけど、東は自分なりに何か切実な問題(保育園をふやして、とか、生活保護を切り下げないで、とか)をかかえて政治にかかわってみれば、「『共産党はなんでも反対だから』みたいな居酒屋談義を

    (コメント欄)共産党は癌なのか - 紙屋研究所
    hatayasan
    hatayasan 2013/07/23
    「何かを実現させるために、それを実現させない現実の政治を「暴露」し、その障害を住民の前に引きずり出すという機能がいかに大事か」
  • 再稼働賛成派に聞きたいこと - 紙屋研究所

    安全基準が厳しくなって、それで原発が止まったら仕方ないと思うの? 福島で原発事故が起きたので、安全規制が厳しくなることが予想されるよね。 その厳しくなった規制で、いまある原発がハネられたら、「経済のために原発を再稼働させるべきだ」という人は、「ルールにあわないんだったら、しゃあねーなー」と思うんだろうか。それとも、「カネがあってこそだろ。そんな厳しい規制は、ゆるめるべきだ」と主張するんだろうか。つまり法令に従うのか、法令をまげてしまうのか。 そんな法令などつくられない、とタカをくくっているんだろうか。 原発をつくったときにOKとかNGとかをだす、「審査指針」ってのがある。 法令上の強制性がないらしいんだけど、もともと原発の建設っていうのは、「国策」といわれるように、政治的・政策的判断なわけだよね。政治の側が「いいよ」って言えば電力会社は原発をつくれたし、「だめ」っていえば、止まってきた。実

    再稼働賛成派に聞きたいこと - 紙屋研究所
    hatayasan
    hatayasan 2012/12/04
    「問題があったという結論は出てないよね。じゃあ、まあだいたい今の耐震性でいいってことで、ここはひとつ」厳格に基準を適用すると安全な原発などないことが共産党議員の国会質問で示されている、という話。
  • 『福島第一原発の一番長い7日間』 - 紙屋研究所

    こ、これは……! すごい。すごすぎる。あまりにもすごすぎる漫画だと言わねばなるまい。 いや、いま震災関連の漫画とか読んでるんだけど、その1冊として書が目にとまり、手にとってみたわけですよ。 もう一度タイトルをよく見てみよう。 『東日大震災、知られざる戦い 福島第一原発の一番長い7日間』 ふむふむ。 さらにオビにはこうある。 「人知れず、その男たちは命を賭して立ち向かった!!」 「政府と電力会社の密約!? 原発冷却はなぜ遅れたのか」 「自衛隊、涙の戦い 日が誇る救助部隊の苦闘」 「見えない敵との戦い 史上最悪の原発危機に立ち向かった男たち」 ほうほう。 で、開いてみたら「あえてフィクションとして描きました」「この物語は報道関係者、政府関係者などへの独自の取材をもとに構成されたフィクションです」。 なっ、なんだってー!! 石原慎太郎は「水盃」をしたか? たとえばこんな具合である。 全体が

    『福島第一原発の一番長い7日間』 - 紙屋研究所
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    hatayasan 2012/04/14
    フクシマを漫画化。フィクションとはいえツッコミどころ満載とのこと。版元はPHP。妙に納得。
  • 原発を初歩から学ぶ 武谷三男編『原子力発電』ほか - 紙屋研究所

    原子力発電についてこれだけ議論になっているのだが、初歩的なところから知りたい場合、いったい何を読めばいいのだろうか。 原子力発電の基的なしくみを知りたい 「原子力発電の基的なしくみを知りたい」という場合、たとえば電力会社にいって無料のパンフレットをもらってくるというテもある。「そんなの推進派のプロパガンダではないか」と思うかもしれないし、まあ実際いろいろ問題をおこしているわけだが、推進したいがゆえに基的なしくみをわかりやすく問いたりするものだ。 ぼくも「九州エネルギー館」という福岡市内にある九電の資料館(PR館)にいってきたが、もしこういう施設が近くにあるなら、そこにいくのが手っ取り早い。もう原子力関係のパンフレットが山のようにあるから。模型とか映像とかもあるし。 受付の女性が不審な目でパンフレットを抱え込んで出て行くぼくをみていたが、そうやって集めたパンフレットを眺めて思ったことは

    原発を初歩から学ぶ 武谷三男編『原子力発電』ほか - 紙屋研究所
    hatayasan
    hatayasan 2011/06/07
    「安斎の本がいいのは、比較的冷静に書かれていることである。」
  • 原発と自動車 - 紙屋研究所

    原発に由来する放射線の影響を「小さく」感じさせる工夫は、昔からいろいろと考案されてきた。 自然放射線や医療被曝を引き立て役にもち出して他の被曝を「とるに足りない」と印象づける手法は、放射線の影響をできるだけ少なくしようという前向きの姿勢とは言い難いものです。私はこうした自己弁護的な姿勢を、「悪しき相対性理論」と呼んでいます。 (安斎育郎『原発 そこが知りたい 増補版』P.11) 最近よく聞かれるのは、自動車事故やがんの総数との比較だろうか。 国立がん研究センターがん対策情報センターの祖父江友孝がん情報・統計部長によると、100ミリシーベルトに短期間に被ばくした場合の発がんリスクはそうでない時の1・06倍。短期間に浴びると体内での遺伝子の修復が間に合わないが、同量を長期間かけて浴びた場合は修復機能が働き、リスクはさらに低くなるという。 もちろん危険性がゼロではない以上、被ばく量はできるだけ少

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    hatayasan 2011/04/10
  • オカンはデマを真に受けるかなあ? - 紙屋研究所

    なぜ、オカンはデマを真に受けるのだろう - kobeniの日記 すなわち、オカン世代は今回の震災でデマにおどらされやすかったというのがこの記事を書いたブロガー(kobeni)の実感であり、その原因はオカン世代は「国家・政治家を信用せず、自分の信じられるネットワークを簡単に信じる」が、その子ども世代は「誰も信用していない」ので、たえずネットなどで補正をしていく、という趣旨だ。 この記事を読んでただちに頭に浮かぶのは、「影響されやすい同世代もいること」「影響されないオカン世代もいること」という、あまりにもありふれた反証的事実だ。 このまえ、うちの保育園のクラスのMLで、節電を呼びかけるチェーンメールを下敷きにしたメールがまわってきた。職場の同僚にこの話をしたところ、同僚の子どもが通う別の保育園でも、別の種類のチェーンメールがまわってきたという。 ぼくは出ていないのだが、クラスの「母ちゃん会」が

    オカンはデマを真に受けるかなあ? - 紙屋研究所
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    hatayasan 2011/03/28
    「ネットの海で溺死した人の方が多いんじゃないか。必死で対岸にたどりついた少数の人だけが凱歌をあげている構図だ。」ネットは場所によってはひどいし、一概には言えないか。
  • こういう人のもとでは働きたくないなあ - 紙屋研究所

    2月22日に福岡国際会議場で新卒者むけの「会社合同説明会」があって、福岡市の高島宗一郎市長が、福岡市役所への就職希望者にむけて講演をした。なぜかそれを聞くハメになり、聞いた。*1 高島市長はこの10月に自民・公明の応援で当選した、KBCのアナウンサー出身の36歳だ。ちなみに祖父は豊後高田市の市長、父もアナウンサーである。 福岡市に就職してもらうためにトップとして話をするはずの企画なんだろうけど、講演の大半は自分が放送局に受かりまくった体験にもとづく「就職活動セミナー」みたいな話になっていた。 一番の努力の無意味さ この中で一番になる努力をしている人は? (だれも手を挙げない) いないの? 君らには落ちても悔しがる権利はないよ。 他の都市の連中に絶対負けるな。 俺はキー局(の就職試験)は通らんやった。だから(面接での受け答えの)展開を変えることを試みた。ブラッシュアップさせた。5社で3回、計

    こういう人のもとでは働きたくないなあ - 紙屋研究所
    hatayasan
    hatayasan 2011/03/08
    福岡も30代市長だったのか。言動がやはり過激というか派手というか。
  • 子供を叱る若い母親に「お母さん、それは無理です」と言いたいお父さんに言いたい、「無理じゃないです」 - 紙屋研究所

    この記事を読んで。 子供を叱る若い母親に言いたい、「お母さん、それは無理です」  JBpress(日ビジネスプレス) http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4149 お盆前に反論記事を書きかけたのだが、間に合わずに帰省してしまった。ゆえにすっかり気の抜けた記事になってしまったが。 この記事の核心部分は、2〜3歳の子どもは約束を守る力がまだないのだから、「約束した」ということ一辺倒で子どもを責め倒すのは無理がありすぎる、ということだろう。 子供は忘れっぽいのだし、おかあさんが赤ちゃんばかりをかまうので、自分のことも見てもらいたくて、つい余計なことをしてしまうんです。それに、叱り方はもっとシンプルにして、最後にはちゃんと許してあげないと・・・。 記事を書いた佐川光晴は家族カウンセラーの中尾英司の次の言葉を引く。 子は親に認めてもらいたいと常に思っている。ま

    子供を叱る若い母親に「お母さん、それは無理です」と言いたいお父さんに言いたい、「無理じゃないです」 - 紙屋研究所
  • 尾田栄一郎『ONE PIECE』 - 紙屋研究所

    『ONE PIECE』は言うまでもなく最も売れているマンガである。まわりに「何のマンガが好き?」と聞いてもたいていのやつは『ONE PIECE』と答える。 そもそもぼくは『ONE PIECE』と相性がよくない。人気マンガというので数年前に読み始めたのだが、途中で挫折した。はっきり言って全然面白くないからである。「それでもまあ人気マンガだから」と今回再度がんばったのだが、27巻でくじけた。 少年マンガの感性についていけなくなっただけか 少年マンガだからお前の感性がついてけなくなったのだろう、とお前ら言うつもりだろう。まあ半分くらいはそうなんだろうよ。でもなあ、『NARUTO』や『銀魂』はそれなりに楽しく読めるんだよ。『バクマン。』や『いぬまるだしっ』はかなり愉快に読める。なのに、『ONE PIECE』は……ちっとも面白くならないのである。ぼくにとって。 「50巻くらいまで読まんと真価はわから

    尾田栄一郎『ONE PIECE』 - 紙屋研究所
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