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ブックマーク / shinka3.exblog.jp (28)

  • 筆頭著者の記者会見と連名著者の責任 | 5号館を出て

    日、筆頭著者の記者会見がありました。ねつ造などが指摘されているNatureの論文2ともの筆頭著者です。 いつものようにすごい論文や興味深い論文の紹介記事ではないので気が重いのですが、すんなりと世の中に受け入れられていたら歴史的論文となる可能性もあった2編です。 Articleと呼ばれる長い論文の著者は8名、Letterと呼ばれる短い論文の著者は11名で、いずれも筆頭著者は同じです。筆頭著者の次に重要な責任著者とも言われる最後にクレジットされるLast authorはそれぞれ異なります。 この2編ともの論文に疑義が生じていますので、両者の筆頭著者の責任は非常に大きいということは誰でもが思っていることです。この論文が発表された時に国内でのプレスリリースの舞台になったのが理研CDB(発生再生科学総合研究センター)でプレスリリースでは理研の成果として発表されていましたので、その結果生じた責任問

    筆頭著者の記者会見と連名著者の責任 | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2014/04/10
    “研究費の魔力というものもあり、こちらは文系・理系を問わず、吸い込まれてしまうことに不思議は感じません”
  • 研究の作法を誰が教えるか | 5号館を出て

    今日は北大の一般入試の後期試験のため、朝は7時前に家を出ました。東区(といっても我が家の近辺が特にひどかったようですが)は、15センチ位の積雪があったため自転車はあきらめて歩いていると白く見えたものは降っている雪ではなく、朝になって気温が下がってきたためかだんだんと濃くなっている霧でした。 今日の試験を最後に、次年度の新入生が最終的に決定することになるのですが、今どきの大学新入生に今まであまり書いたことのないレポートというものを課すると、そもそも何を書いて良いのかわからない、書き方がわからないということで、多くの学生はまずはインターネットで探したものを露骨にコピペしてきます。 最初のうちは、コピペがばれると思ってか、文章をどこから持ってきたかという情報を書いてこない学生が多いのですが、インターネットから引用するのは構わないから必ずどこにあった誰の文章から引用したということを示すようにという

    研究の作法を誰が教えるか | 5号館を出て
  • なかなか来ない夏休みと適正な大学の数 | 5号館を出て

    7月の最終週になりましたが、大学はまだ夏休みになりません。 数年前までは、この頃になるとほとんどの講義が終了して、試験期間というものがあったのですが、去年くらいから半期の講義時間は15回を必ずこなすことと、最後の16回目には試験をするという「お達し」がさる高いところからあったようで、すべての講義のスケジュールを合わせて最後に試験期間を設けるということができなくなっています。 その結果、8月に入ってもすぐには夏休みは来ず、この夏理学部は8月12日から、また全学教育は13日からようやく夏休みになります。 (C) photoXpress 文科省としては、「大学生の学力が低下している」という世評に危機感を抱いて、大学の授業時間を確保するようにということで、我々および大学生を大学に縛り付ける時間を増やそうとしているのだと思います。 しかし残念ですが、半年のうちでたかだか1時間や2時間の講義時間を多く

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  • 我々普通人は勝間和代にはなれない | 5号館を出て

    勝間和代さんという名前は、ほんの1-2年前に「自分をグーグル化する方法」とかいうタイトルので初めて知ったように記憶しています。その後、テレビなどで顔を見る機会も増え、彼女の出すも出る度に話題になっていることは知っていました。彼女がテレビで話していることなどを見聞きすることも何度かありましたが、比較的まともな人だという印象はありましたが、それでもを読んでみようという気にはなりませんでした。 最近、朝日新聞に連載されるようになった、「勝間和代人生を変える言葉」というのは読んでいますが、ある意味できわめて普通のやり手ビジネスパーソンの典型だという感を強くしていたところです。 数ヶ月前から、何とはなしに彼女のブログ「勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!」をRSS購読していましたが、特に心に残るような記事があったという記憶もありませんでした。 それが一昨日のなんということもな

    我々普通人は勝間和代にはなれない | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2009/07/21
    「彼女の考えはきわめてまともですが、彼女のように行動することのできる人はほとんどいないのではないかと思わされるほど、彼女の好奇心・瞬発力・エネルギーは並はずれています。」
  • 山に登る中高年 | 5号館を出て

    大雪山系のトムラウシ山と美瑛岳で3件の遭難があり、10人の方が亡くなるというたいへんな結果になってしまいました。たとえ夏山でも高い山に登ることは非常に危険が伴うことであり、常に事故と背中合わせだと言われていますので、それなりの計画や準備はしていたのだと思いますが、想定を越える悪天候に見舞われたことが最大の原因だったとは思います。 トムラウシ山で亡くなった一人の方は単独で登山しておられたようですが、他の2つのパーティは旅行代理店によるツアーだったということで、それぞれ3名のガイドがついていたにもかかわらず、トムラウシ山の18人のパーティではガイド一人を含む8人が死亡するという大惨事になりました。 亡くなった方は61歳のガイドの方を含め、もっとも若い方でも59歳、ほとんどが60代の方ということで体力的に厳しかったことが原因のひとつに考えられますが、最近山に登られる方の多くが中高年だと聞きます。

    山に登る中高年 | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2009/07/18
    「山に登るにはそれなりの費用が必要」これは同意。「山に登る若者がある程度の数存在するということも、なんとなく国として経済だけではなく心の豊かさの象徴にもなる」これは意見が分かれるところだろうな。
  • 東北大学大学院生の自殺 (とりあえず落ち着いてください) | 5号館を出て

    あまりにも重苦しいので、なかなか書けませんでした。お亡くなりになった方と、ご家族・関係者の方々には心から哀悼の意を表します。 おそらく、あちこちの大学院で似たような事例は起こっているのだと思います。今は、日中で自殺者が増えたまま高止まりしており、さらには中高年の自殺者が増えているので、ある意味であまり目立たなくなっていたのかもしれませんが、昔から感受性の強い大学生・大学院生は自殺へと向きやすい傾向を持った年齢ということで、特に注意を払う必要があるという事情は変わっていないと思います。 その上、院生の増加と国立大学を中心とする法人化のもとで、大学院生の就職競争ばかりではなく、教員の雑務の増加と通常の教育研究予算の度を越えた削減によって、大学の教育研究環境の劣悪化が加わっていますので、ただでさえ折れやすい若者たちが追い詰められやすい環境になっていることは否定できません。 そんな環境の中で、研

    東北大学大学院生の自殺 (とりあえず落ち着いてください) | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2009/05/15
    大学院の「上司に睨まれたら終わり度」は社会人の比じゃなさそうだ。
  • 精神を病んだ人間の犯罪 | 5号館を出て

    東金市の女児殺害事件の犯人と思われる人間が逮捕されました。確か土曜日に逮捕されたと思うのですが、その時の報道から犯人は精神を病んでいる精神的な問題を抱えている人間であることがすぐに感じられました。 知的発達の遅れから養護施設に入っていたということも報道されており、普通に考えても一般の殺人犯とは同様に扱えないと思っていたので、昨日のワイドショーやニュースで、犯人と記者たちが個人的に接触して取材された膨大な量のビデオが繰り返し放送されていることに、なんとも言いようのない気持ちの悪さを覚えております。 犯人が気持が悪いというのではありません。知的障害だけではなくそれ以外にも精神的障害疾患が疑われる犯人に接触して、一緒に行動したり、話をさせたり、カラオケをさせたりということをやっている放送局員(これは、とても「記者」と呼ばれる人がやっていることではないと感じます)の方々の行動が気持ち悪いのです。

    精神を病んだ人間の犯罪 | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2008/12/10
    「精神的障害が疑われる犯人に接触して、一緒に行動したり、話をさせたり、カラオケをさせたりということをやっている放送局員の方々の行動が気持ち悪い」
  • 携帯を禁止すると学力が上がるのか | 5号館を出て

    小学生や中学生が学校内で携帯を使う必要がないというのは、その通りだと思いますが、昨日の橋下大阪府知事の発言で、日中が大騒ぎになっていることが良く理解できません。 報道によると、大阪府内の小学校は88.1%、中学校は94.2%がすでに携帯電話の学内持ち込みを禁止しているとのことで、橋下知事があえて言うまでもなく学校としては禁止ということになっています。 それをあえてパフォーマンスとして宣言した理由が、大阪の子どもの学力低下をなんとかするためというのですから、教育の素人の思いつき教育行政の感は否めません。 産経ニュースによると、携帯を使っている時間が長い子どもは学習時間が短いという調査結果が出ているのだそうですが、それは正しいかもしれませんが、それと学力の関係の調査はどこにあるのでしょうか。 府教委の調査では、児童生徒の1日の通話時間やメール送信回数を集計し、その「依存傾向」を低位、中位、高

    携帯を禁止すると学力が上がるのか | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2008/12/06
    携帯を禁止するよりリテラシーの教育に力を注いだ方が得だとする見方。/ケータイが「安全」を確かめるツールにもなってしまった今、一律の禁止は保護者の反発も招くだろうな。
  • 定額給付金の自主的返納? | 5号館を出て

    税金の使い方として、前代未聞のやり方がでてきたようで、驚くというより呆れてしまいました。 先ほど、麻生さんがテレビで、「自主的返納なんだから、年収500万円の所得の人が返納して、5000万円の人が返納しなくたって、いいじゃないの」というようなことをおっしゃってました。 私は、ワーキングプアの方から見ると明らかに「高額」所得者ということになりますが、テレビで言っているように1500万円とか2000万円とかいうところからみると、決して高額ではない所得しか得ておりません。 もちろん、先日も書いたように私は今1万5千円をもらおうが、もらえまいが特に大きな影響を受けないという意味では、充分に「高額所得」を得ているという言い方もできますが、それは個々人のお金に対する感覚の違いで大きく意見が変わってくると思います。 それにしても、国民一人一人に1万5千円を配ろうとすると、配布のための費用がとてつもないこ

    定額給付金の自主的返納? | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2008/11/11
    「配布のための条件を付けてそれを実行しようとすると、さらにとてつもないお金と時間が必要になるでしょう。」思いつきで選挙対策してると勘ぐられても仕方ない。
  • Chorome の誘惑 | 5号館を出て

    すでに数え切れないほどのレポートが上がっておりますが、日時間の今日からGoogleが提供するブラウザーであるGoogle Chrome (BETA) for Windowsの配布が始まりました。 いろいろなところから行けると思うのですが、もっともわかりやすいのはGoogleのホームページに出ているアイコンをクリックすることかもしれません。右下にブラウザと書かれているところのアイコンがChromeのものです。 右上のダウンロードアイコンをクリックし、ダウンロードされたセットアッププログラムを走らせるだけで、簡単にインストールが完了します。 Firefox3を使っている場合には、ブックマークだけではなく、クッキーや記憶したパスワード、さらにはアクセス履歴までもが引き継がれるのは、さすがにユーザーのすべてを知っているGoogleらしい対応だと感心するとともに、一抹の気持ち悪さを感じるのもいつも

    Chorome の誘惑 | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2008/09/05
    シークレットウインドウ=「一部では「アダルト・ウィンドウ」と呼ばれている」
  • ネット時代のコピペ・レポート・リテラシー【追記あり】 | 5号館を出て

    大学の前期授業も終わりました。私の授業は欠席を認めない代わりに、2000字程度のレポートを提出すると出席したという扱いにすることにしていますので、欠席レポートが届きます。 また、私は試験も嫌いなので、代わりにもレポートを課しました。 講義を聞いて得たインスピレーションをもとに、「個体発生と系統発生」というタイトルでバイオロジカル・エッセイ(*)を書いてください。2000字以上で、参考文献・ウェブサイトを明示すること。 *単なる講義の感想ではなく、しっかりとした生物学的裏付けと科学的推論を含み、今後の研究の展望を示唆するようなもの。 この時代ですから、当然のことながらレポートの内容はネットで見つけた情報のコピペが多いわけです。ネットで検索してコピペするだけなら、この写真にあるようにウィンドウズならばCtrl+CとCtrl+V(マックならばCmd+CとCmd+Vでしょうか)を何回か繰り返すと、

    ネット時代のコピペ・レポート・リテラシー【追記あり】 | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2008/08/11
    「全文丸写しではなく、たくさんのコピペを含んでいながらも、素晴らしいレポートに作り上げることこそ、学生が書くべきレポート作法なのかもしれません。」
  • インターネット時代の学術情報と研究者そして図書館 | 5号館を出て

    北海道大学の図書館報 「楡蔭」に書いた雑文が印刷されてきました。まだ、オンラインでは読めないようなので、こちらに転載しておきます。 -------------------- インターネット時代の学術情報と研究者そして図書館 はじめに 北海道大学図書館が運用しているHUSCAPという名の「機関リポジトリ」が全国の大学・研究機関の先頭を走っていることをご存じだろうか。ほとんどすべての学術情報がインターネットを通じて流通する時代になり、図書館のあり方も大きく変わろうとしている。学術雑誌へのアクセスも投稿も、すべてが机の上に置かれたコンピューターからできてしまう日常を過ごしていると、時として図書館の存在を忘れてしまいがちになる。しかし、一歩大学を出て学外のネットワークから同じ学術雑誌にアクセスしようとしても、北大図書館のライセンスなしには論文も読めないことがわかる。インターネット時代の今、大学図書

    インターネット時代の学術情報と研究者そして図書館 | 5号館を出て
  • 教員採用試験の不正 | 5号館を出て

    確たる証拠は何一つ持っていないのですが、北海道においても教員採用と採用後の赴任地に関しては、「コネ」がある程度の力を持っているという話は何度も聞いたことがあります。 それで、大分県の事件の報道が出てきた時に「やはり」とは思いましたが、それ以上にその事実が暴露されてきた経緯の方が気になっています。 全国的に考えてみると、大分ほどひどい例はそれほど多くはないとしても、教員採用やその後の赴任先について、口利きやコネによる「手心」が加えられるというようなことは、ほぼ全国で未だに行われているのではないかと思われるのに、、なぜ大分だけがこのタイミングで表に出てきたのでしょうか。内部通報者がいたということは間違いないことだと思いますが、ある程度の内部告発あるいは情報のリークは全国的にあるはずなのに、なぜ大分だけがこれほどまでに徹底的に表に曝されているのでしょう。 教員は基的に終身雇用ですから、たとえ不

    教員採用試験の不正 | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2008/07/16
    「悪事というものは結束の乱れがないとなかなか暴かれない」
  • 若者の**離れ  | 5号館を出て

    我々の業界で、子どもや若者の「理科離れ」ということが朝晩のあいさつのように語られた時期がありました。今でも言っている人がいるかもしれません。遊んでいる子どもたちが昔と同じようにあらゆる自然に対して興味をもっているところを見たり、テレビなどで科学番組がたくさん作られているのを見ていると、私は実感として理科離れを感じることができませんでした。今でも、少なくとも怪しげな「教育」を受けるまで、子どもたちは間違いなく自然が大好きなことを確信できます。 ただし、現実問題として理系の大学に進む若者が減っていたり、技術職を目指す若者が減っているということがあるのだと言われると、それはそうなのかもしれないと思います。しかし、それは理科離れというよりは、理系の職業選択をする若者が減っただけだと思っています。なぜ、理系の職業を選ばないかというと、単純に損だと感じるからではないでしょうか。 同じようなロジックで、

    若者の**離れ  | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2008/05/12
    「この「**の**離れ」という言葉を聞くたびに、その発信源となっている人々の傲慢さと鈍感さをいつも感じてしまいます。」
  • 経歴に穴が空くということ | 5号館を出て

    私がまだ学生の頃から、聞かされ続けたことのひとつが「経歴に穴を空けてはいけない」ということでした。 高校から大学へ入学するのもそれほど簡単な時代ではなかったこともあり、過半数の学生は大学へ入る前にいわゆる「浪人」という時期を過ごすのですが、その時にもどこかの予備校に属していることが勧められ、予備校に行かないいわゆる「自宅浪人(宅浪)」は、ひょっとすると将来社会に出てから、何らかの不利益を被るかもしれないと聞いたこともあります。 しかし、それがどのような根拠に基づく、どのような不利益であるのかを確かめる機会は今日に至るまで持てていません。結局、その後大学へ進学することになるのだったら浪人時代の履歴の穴は所詮「学歴」に空いた穴にすぎす、それほど大きなものではないということなのかもしれません。 一方、大学を出てからも、ことあるごとに「履歴に穴を空けてはならない」と言われます。実際に調べることなど

    経歴に穴が空くということ | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2008/03/17
    「学歴や職歴に空白があるということがその後の人生にどのように不利益をもたらすのかを具体的な例を挙げて説明できる方はいらっしゃるでしょうか。」不利になるという信仰、根強いな。
  • なぜ製紙会社にはペナルティがないのか | 5号館を出て

    日、大学から通知があり、学においてもグリーン購入法を遵守して使っていたコピー用紙4種類のうち、3種類が偽装製品であることがわかったということです。 ○リサイクルPPC用紙(A3・A4・B4) ****㈱と契約し、日製紙㈱で生産された「****工業㈱ **環境用紙100」が納入されておりますが、古紙配合率が実際の表示とは異なる製品であることの報告を受けました。 この報告を受け、グリーン購入法の基準を満たす製品の納入について、他社製品を含め調査したところ、基準を満たす製品の納入が困難であるため、現段階で最も古紙配合率が高い製品(70%)に切り替えて対応することとしました。 ○リサイクルPPC用紙(B5) ㈱近藤商会と契約し、王子製紙で生産された「㈱シャープ リサイクルピュア100」が納入されておりますが、現時点で、公称と実態に乖離がないことが判明していることから、引き続き同一製品を納入す

    なぜ製紙会社にはペナルティがないのか | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2008/01/31
    「紙がなくなったら国家機能がマヒするということで、おとがめなし」
  • 地方在住者は道路を望まぬ | 5号館を出て

    昨日の朝日新聞の投書欄「声」に、「地方在住者は道路を望まぬ」という投書がありました。 新聞の投書というものは、いくら投稿しても載せてもらえないという声を聞く一方で、新聞社が気に入った投書がない場合には、「社内調達」することもあるなどといろいろ陰口を聞くことも多いところですが、それでも毎日1面を割いて続いているところを見ると、人気ページのひとつなのだと思います。私も一応、毎日目を通すのが習慣です。 件の投書の内容は、私も何度も聞いたことがあることでした。新幹線や高速道路が田舎に通ると、田舎の町に都会の人がたくさん訪れるようになるのではなく、田舎の人がどんどん都会へと出ていく方が多くなるという話です。 グローバリゼーションというのは、世界的規模で交通が発達し、物も人も安価に移動できるようになると、あらゆる分野で世界を一つにした、ある意味で「フェア」な仁義なき競争が起こることだと、私は理解してい

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    hatayasan
    hatayasan 2008/01/30
    いわゆる公共事業のばら撒きについて。「田舎は都会の論理に乗って、同じ土俵で単なる「競争」などをしてはいけない」
  • 5号館のつぶやき : レポート売買サイト

    実際にアクセスしてみるとすぐにわかりますが、大学生向けのレポート売買サイトです。 最初は大学生同士の相互扶助サイトなのかとも思ったのですが、単なる相互扶助を越えて商売になっているようです。 レポートには値段が付けられており、たとえば「クローン」というキーワードで検索してみると41件のヒットがあります。値段の高いものから10件を表示したものがこれです。 最高値が2100円から最安値は105円までのものがあるようです。 日付順でソートして、最初の10件を表示してみると、今月の11日のものを最新に比較的新しいものが出てきます。 我々教員から見た、このサイトの最大の問題点は、ファイルが有料化されているので、学生が出したレポートの内容をネット検索で照合することができないという点です。 いちおう、値段を付けて売るからにはそこそこの内容レベルが保障されている可能性も高く、それがそのままレポートとして提出

    5号館のつぶやき : レポート売買サイト
    hatayasan
    hatayasan 2007/11/25
    「このサイトの最大の問題点は、ファイルが有料化されているので、学生が出したレポートの内容をネット検索で照合することができないという点」学生と教員のいたちごっこみたいなもの? ※欄も。
  • iPS細胞には倫理的問題はないのか | 5号館を出て

    今日、世界を駆けめぐっている京都大学の山中さんの研究グループがヒトの皮膚細胞に遺伝子を導入してES細胞と同等の性質を持つiPS細胞を作ることに成功したというニュースは当に嬉しいものでした。もっとも彼らが昨年、マウスで同じようにしてiPS細胞を作ることに成功した時に、ヒトでの成功は約束されていたことなので、生物学的にはマウスの実験成功の方がはるかに大きなニュースだったのですが、医学的にはヒトで成功したということの持つ意味はとても大きいものです。 また、昨年マウスの結果が発表された瞬間から、世界の有力な研究者達がヒトの細胞を使って「追試」を始めたことは間違いなく、今日も実はウィスコンシン大学のグループが得たほとんど同じ結果の論文が22日のサイエンス・オンラインで発表されるというニュースと同時に流れているものです。もちろん、我々はこの研究のオリジナルは中山山中さん達のものであるということを知っ

    iPS細胞には倫理的問題はないのか | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2007/11/22
    「この先さらに技術が発達してくるとiPS細胞からヒトを作る技術ができてくる可能性が出てくるような気が/そこから新たな倫理問題が出てくることを予想して、今のうちから考え、あるいは議論しておいても良いのでは」
  • 高卒テストなんかいらない | 5号館を出て

    いろいろな記事が出ているようですが、とりあえず共同通信が配信した東奥日報の記事を引用させていただきます。 「高卒テスト」導入提唱 教育再生会議が素案 大学の入学定員と志願者が同数になる「大学全入時代」の到来をにらみ、大学進学者の学力を担保するため「高卒学力テスト(仮称)」導入を提唱した政府の教育再生会議(座長・野依良治理化学研究所理事長)の大学入試制度に関する改革素案が18日、明らかになった。テストに合格しないと大学を受験できなくなる仕組みで、高校未卒業者を対象にした現行の高等学校卒業程度認定試験(旧大検)の衣替えも選択肢に挙げた。 新たな制度を導入することにはまったく意味がないと思います。現在でも大学進学者の学力を担保するために入学試験をやっているのですから、そこでふるい落としていない現行制度の運用に問題があるに過ぎません。 なぜそうなのかというと、大学院問題と同じく文科省が定員よりも少

    高卒テストなんかいらない | 5号館を出て
    hatayasan
    hatayasan 2007/11/20
    学生をふるいにかける前に、学生を確保するだけで手一杯のところとかが増えているのだろうか。