変革どころか、通常業務すら余裕がない──柔軟なファイナンス組織を作るには 現在、多くの企業のファイナンス部門が、切迫した状況に置かれている。中には現状業務を継続するための工数確保すら難しくなっているケースも少なくない。背景には、労働人口の減少や団塊世代の大量退職といった人口動態の変化に加え、リモートワークなどの働き方の変化、また若年層を中心とした就業意識の変化などがある。 その一方で、ファイナンス部門は非財務情報の開示・活用やBEPS2.0をはじめとした国際課税強化など、新たなレギュレーションへの対応に迫られている。また、ファイナンスの役割を正しい記帳を中心とした伝統的なスコア・キーパーから、経営者や事業責任者に寄り添い意思決定に能動的に関与するビジネス・パートナーへと、大きく変えることが求められている。さらには近年、パンデミックや大規模災害、地域紛争など、一時的に業務中断に追い込まれるリ
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