職場の関係で平日から酒を飲んで帰ってきた。翌日も仕事がある大人の飲み会なので泥酔することはないが、それなりに時間をかけてそれなりの量の酒を飲んだ。帰りの電車で、読書のペースが一向に上がらない「宇宙創成はじめの3分間」を読んだ。不思議なことに、こういう系統の本を読むときは、ある程度酒を飲んでからのほうが読みやすい。 酒の飲みはじめというのは酩酊が徐々に進んで言葉が多くなり、読書どころではないのだけれども、飲みはじめからだいたい3時間も経過すると、飲酒のペースは遅くなり、同時に言葉のペースも落ちてくる。この状態で一人になって帰宅することになる場合が多いのだけれども、こういう場合というのは酒の入っていない状態よりもむしろ思考が冴えて、哲学的なことを考えやすくなっている。 哲学というのが何を指すのか本当のところはわからないけれども、今で言う哲学というのは、形而上学のことではないかという気がする。「