2009年11月、鳩山新政権が設置した行政刷新会議による「事業仕分け」第3ワーキンググループにおいて、スーパーコンピューター開発事業の予算にもメスが入れられ、蓮舫参議院議員が「世界一でないとなぜだめなのか」という詰問に国民はハタと目を覚まされた。「世界一を目指した研究に予算を」という嘘(脅し文句)に異議を唱えると、野蛮人(国賊)といった白い目で見られるのではないか、また他の研究分野の関係者も自分のほうに同じ刃が向けられるのではないかという心配が立って、なかなか口にできなかった。そこを蓮舫さんが鋭く突っ込んだ。すると科学業界側はノーベル賞受賞者を数名集めて記者会見をし、事業仕分け側にたいして攻撃を開始した。これでは自民党時代の圧力団体と同じ手法であり、かつノーベル賞受賞者の発言だけに余計に始末が悪い。科学の成果については分らないなりに話題となる事はあっても、それを支えている組織や財源といった