「その知識が、実際の診療でどのように必要なのかわからないから、勉強する意欲がわきません」 ずっと、この仕事をしてきて、医学生の学習意欲について解明することに興味をもっています。 最近、いろいろ、わかってきました。見えてきたので、このブログでも少しずつ紹介をしています。 医学部に入学して、教養課程から、専門教育が始まってくる、というのが、一般的な医学カリキュラムだと思いますが、そのあたりの2−3年生が、こんなことを言ってくれることがあります。 「先生、今、微生物学や薬理学と、基礎医学の教育が続いていますが、正直、学習意欲が低下しています。というか、辟易しています。というのは、毎日、先生たちが講義で話していることや、分厚い教科書に書かれていることが、実際の診療や患者さんにおいて、どのぐらい必要なことなのか、何が関連しているのか、そこのところがつながらないからだと思います。」 こういうこ