新型コロナウイルスを軽視する言動を繰り返していたことで知られるアフリカ東部タンザニアのマグフリ大統領が死去しました。ロイター通信は、大統領自身が新型コロナウイルスに感染したのではないかという見方を伝えています。 タンザニア政府は17日、国営テレビを通じて、ジョン・マグフリ大統領が持病の心臓病のため61歳で死去したと発表しました。発表した副大統領は「勇敢なリーダーを失った」と述べました。 ロイター通信などは、マグフリ大統領は先月末以降、公の場に姿を見せず、新型コロナウイルスに感染して治療を受けていたという見方を伝えています。 マグフリ大統領は、新型コロナウイルスを軽視する言動を繰り返してきたことで知られ「神に祈っていれば克服できる」などと主張してマスクの着用やソーシャルディスタンスの確保を否定していました。 また、去年6月には「国民の祈りで新型コロナウイルスは根絶された」と宣言していました。