理化学研究所(理研)環境資源科学研究センターケミカルバイオロジー研究グループのイスラム・アデル・アブデルハキム研修生、本山高幸専任研究員、長田裕之グループディレクターらの研究チームは、化合物処理したカビから、新しい強力な抗マラリア化合物を発見しました。 本研究成果は、気候変動に伴い今後深刻化すると懸念されるマラリアの蔓延防止に貢献すると期待できます。 マラリアを制御する薬は、クロロキンをはじめとしてこれまで数多く開発されてきましたが、耐性菌の出現の問題があり、新たな制御薬剤の開発が望まれています。 今回、研究チームは、二次代謝[1]を制御する化合物で処理したカビから、強力な抗マラリア活性を示す新しい天然化合物ジヒドロルシラクタエン(DHLC)を取得することに成功しました。DHLCは、マラリア原虫に対する50%生育阻害濃度(IC50)[2]が1.5ナノモーラー(nM、1nMは10億分の1モー
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