大正期の成蹊高等学校の制服 日本の各大学が幕末から現代まで、どんな時代を背負って生まれてきたかをたどる全国大学史展「日本の大学―その設立と社会―」が、明治大学博物館(東京都千代田区)で開かれている。約60の国立、私立大などから創設当時の校舎の写真や設立趣意書、制服など111点が集まった。 主催は、全国大学史資料協議会東日本部会と明治大学史資料センター。協議会は各大学の歴史を編纂(へんさん)する研究者らからなり、調査や公開をめぐる研究会を重ねてきた。「大学横断の歴史展はおそらく初めて」と同部会。 展示は国の政策と社会の要請のなかで、大学が、どう歩んできたかを追った。主な構成は、(1)幕末維新期の「模索の時代」(2)女子教育や商業、外国語などの学校が設立された「多様化の時代」(3)大学令で多くの私学が大学と認められた「制度化の時代」(4)敗戦後、新制大学が生まれ、現代に至る「新しい大学の