『民主主義と教育』や『学校と社会』で知られるアメリカの教育哲学者、ジョン・デューイの『経験と教育』をできるだけコンパクトにまとめてみました。 教育を本質から考える 教育学はその歴史を通じて、「教育とは内面からの発達である」という見方と、「外部から知識を与えて形成するものだ」という見方の対立によって特徴づけられている。 この構図は、伝統的教育と進歩主義教育の対立にも現れている。伝統的教育は知識を教えることこそ、生徒の将来のために必要なことだと主張する。しかし進歩主義教育からすれば、それは詰め込みであり、個性の発達を押さえ込んでしまうことになる。 で、どちらが正しいのか? 私はどちらにも味方しない。なぜなら教育について考えるときは、主義ではなく本質から始める必要があるからだ。 教育と経験の関係 教育哲学は、教育と経験の間に何らかの関係があるという前提に基づいている。 では、それはどのような関係