処理手順が決まっているパソコンの定型作業を自動化する「ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)」を導入する動きが、東北の自治体で広がっている。事務の効率性や正確性を高められるといい、労働時間の削減も期待される。 「確定申告と重なる例年2月は深夜まで残業していた。RPAの導入で家族の時間を持てるようになった」。横手市税務課の千田裕介主任は顔をほころばす。 市は今年2月、遊休農地の課税軽減処理と土地改良に伴う新たな土地の設定作業にRPAを導入した。これまでは担当職員が複数のソフトウエアを行き来しながら、計約3500件を処理していた。遊休農地、土地設定の作業とも「難しくはないが、量が多かった」(千田主任)という。 市が昨年行ったRPAの実証実験でミスはなく、作業時間を71%節減できた。本年度はソフトのライセンス料など約100万円の予算を組んでいる。 RPAは、指示された手順(シナリオ)
東北大は来年度、新入生全員を対象に人工知能(AI)の基礎を学ぶ授業を必修化する。AIによるデータ分析などの技術が急速に進む中、文系・理系を問わず、AI活用の技術や倫理などを理解し使いこなす能力を備えた人材の育成を目指す。AI教育の必修化は全国に先駆けた取り組みという。 全学部の新入生約2400人が、AIやデータ利活用の基本を学習する科目「情報基礎」を履修する。現在、理系学部など一部で必修となっている同科目の内容を拡充させるほか、統計関連の基礎を学ぶ「数理統計学」などの授業を全ての学部の学生が選択で履修できる態勢も整える。 東北大は「社会科学系などの文系分野でもビッグデータやAIの知識や技術が求められている。AI人材の不足が指摘され、全学生が素養を身に付ける必要がある」と強調する。 AI教育を、教養などを幅広く学ぶ「現代的リベラルアーツ」と位置付け、専門の教員らで今後、新たな教育組織を設立す
<おわびして訂正します> 11月22日に配信した「娘落第 寄付金3000万円返して-父が岩手医大を提訴」の記事で、「大学から『成績が悪かったのではなく、寄付金の振り込みが遅れたからだ』と指摘を受け」とあるのは、「次女が友人から聞いた話を基に、進級試験で不合格となったのは寄付金の振り込みが遅れたことが原因であると考えた」の誤りでした。 事実関係を誤認しました。寄付金を支払わない学生は落第させているかのような誤った印象を読者に抱かせる表現であり、岩手医大をはじめ関係者に多大な迷惑をお掛けしたことをおわびし、記事を訂正します。 当該記事を、河北新報オンラインニュースおよび配信先のサイトから削除しました。
宮城と山形で両県境を越えて四年制大学に入学する若者が増えている。2017年の進学者は両県合わせて1449人で、08年から108人増加した。背景には、高速バスの増便で学生の通学圏が広がったことなどがあるようだ。 宮城と山形の県境越え入学者の推移はグラフの通り。宮城から山形の大学への進学者は、08年の474人が17年には594人に増加。山形から宮城へは17年が855人で、08年(867人)とほぼ同じだった。 少子化などから17年までの10年間で大学進学者は宮城が約400人、山形が約800人減った。しかし県境越え進学者は堅調で、全体に占める割合は増している。 高速バスの利便性の向上が大きな要因とみられる。現在、県都を結ぶ仙台-山形線は平日80往復。通学ピークの時間帯は9分に1本の割合で運行し、両市の主要バス停では学生の列ができる。 東北芸工大では仙台-上山線のバス停を開設した翌年の09年、宮城か
<東北大雇い止め>東北18国公立大の無期雇用転換ルール 東北大のみ実施せず 通算5年を超えて働く有期雇用者が4月以降、労働契約法に基づき無期雇用に転換を申し込めるルールについて、東北の18国公立大のうち、実質的に実施しないのは東北大だけであることが21日、河北新報社の調べで分かった。東北大は有期職員を対象とした新人事制度を新年度に導入するが、国は「無期転換とは別問題」との見解を示しており、東北大の突出ぶりが浮き彫りになった。 18国公立大の回答は表の通り。3月末で通算5年を超えて働く有期職員がいる大学は12あり、このうち東北大を除く全11大学が無期転換の権利を認めている。現在、5年超の有期職員がいない山形大と福島大も「要件を満たせば5年を超えられ、無期転換を申し込める」などとしている。 回答からは、各大学が雇用年数の上限を厳格に認識している姿勢もうかがえる。秋田公立美術大は上限の5年を超え
<宮教大>有期雇用者を無期に転換 5年超の職員30~40人が対象 2013年4月施行の改正労働契約法に基づき通算5年を超えて同じ職場で働く有期雇用者が、無期雇用に転換できるルールが今年4月に始まるのを前に、宮城教育大は原則として5年超となる有期職員の雇用を継続し、無期転換する方針を決めたことが8日、同大への取材で分かった。 宮教大によると、無期転換の対象者は30~40人。全員が13年4月以前から雇用されていた有期職員で、今年4月から大学に無期転換を申し込めるようになる。業務や労働時間が正職員よりも制限される新制度「限定職員」の採用試験を昨年末に受験し、不採用になった人も含まれるという。 宮教大の教職員数は約330人。うち有期は約90人で、雇用は原則として最長3年までと定めているが、例外的に延長も認めている。限定職員試験は16人が受験し、8人が合格した。 担当者は「優秀な有期職員には無期転換
宮城県警が今月、コカインを無償で譲り受けたとして、東北大の外国人留学生6人を麻薬取締法違反容疑で逮捕したことが29日、分かった。県警によると6人とも容疑を認め、同大留学生の間で違法薬物が蔓延(まんえん)している実態が浮かび上がった。 県警銃器薬物対策課と仙台北署は同日、同法違反の疑いで仙台市青葉区角五郎2丁目、ボスニア国籍の同大留学生カメリッチ・ミルゼット容疑者(26)を逮捕し、同区三条町の同大留学生向け学生寮を家宅捜索した。 県警によると、逮捕したのはニュージーランドやスイス、フィリピンなど6カ国の東北大留学生で20~26歳の男女6人。同容疑者以外の5人は、同区三条町にある同大の外国人留学生向けの寮に住んでいる。 6人は昨年11月下旬~12月上旬、寮の居室や同区国分町のナイトクラブ内で、寮に住むオーストラリア国籍の同大交換留学生クロトフィル・カラム・ニコラス被告(20)=麻薬取締法違反な
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