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ブックマーク / books.j-cast.com (3)

  • 法科大学院「大失敗」の責任者は誰だ! 『大学改革の迷走』 | BOOKウォッチ

    大学入試が迷走しているが、大学体もうまくいっていないらしい。書『大学改革の迷走』 (ちくま新書)は近年の大学の実情を一般読者も念頭にしながら報告している。様々な改革が試みられているが、効果を上げていないというのだ。 著者の佐藤郁哉さんは1955年生まれ。東京大学文学部卒。東北大大学院博士課程を中退後、シカゴ大大学院修了。一橋大教授などを経て同志社大教授。専攻は社会調査方法論、組織社会学。多数の著書があり、『現代演劇のフィールドワーク 芸術生産の文化社会学』(東京大学出版会)は日経・経済図書文化賞を受賞している。いわゆる教育学者ではなく、少し距離を置いたところから「大学改革」を総括している。 「和風シラバス」の奇妙さ 著者はまず、近年の大学関係者を呪縛する二つの「病」について報告する。一つは「シラバス」、もう一つは「PDCA」だ。 シラバスは、すでにおなじみ。日では1990年代初めから

    法科大学院「大失敗」の責任者は誰だ! 『大学改革の迷走』 | BOOKウォッチ
    high190
    high190 2019/12/28
    "本書は6年前に着手したという。大学改革が抱えてきた深刻な問題に対する「病理診断」が主たる目的だった。ひどく気が滅入る作業であり、何度か刊行の断念を考えたという。それだけ現状=病状がひどいということにほ
  • 村上春樹の文学は東京で一人暮らしして生まれた 『上京する文學』 | BOOKウォッチ

    村上春樹、五木寛之、川端康成、松清張、石川啄木ら、生まれ育った町を離れ、東京をめざした作家、またそんな若者を描いた作品を「上京者」という視点で読み解いたのが、書『上京する文學』(ちくま文庫)だ。 「赤旗」に連載、2012年に新日出版社から刊行され、当時さまざまな書評で話題になった。「上京者」の一人である評者も読もうと思ううちに入手できなくなり、今回、加筆・修正の上、書下ろし原稿を加えて文庫化されたのを機会に読んだ。著者の岡崎武志さんは30歳を過ぎて上京した書評家。 上京以来の軌跡を追う 19人(解説の重松清さんの特別寄稿を含めると20人)のうち一番面白かったのが、毎年この季節になると、ノーベル文学賞候補として名前が挙がる村上春樹の項だった。 『ノルウェイの森』や『象工場のハッピーエンド』、『村上朝日堂』など、村上春樹の小説やエッセイをもとに、彼の上京以来の軌跡を追っている。 東京生ま

    村上春樹の文学は東京で一人暮らしして生まれた 『上京する文學』 | BOOKウォッチ
  • 日本の官僚は「四流」にすぎない 『なぜ「官僚」は腐敗するのか』 | BOOKウォッチ

    今ほど日の官僚が堕落し、やりたい放題という時代は近年なかったのではないだろうか。森友問題では、官僚の頂点に鎮座する財務省が改竄の音頭を取る。文科省の局長は我が子を医大に裏口入学させる。厚労省は、「働き方改革」で裁量労働制についてデタラメデータを国会に出す。防衛省は南スーダンPKOで日報隠し。直近では、中央官庁が横並びで障害者雇用の水増し。 官僚人事を官邸が握っていることもあって、「忖度」がはびこり、「腐敗」が日常化している。書はそうした情けない官僚の姿を、歴史的、国際的な視点も交えながら指弾する。 「ニッポン不全」に陥っている 著者の塩原俊彦さんはユニークな経歴の人だ。慶応大の経済学部を出て、一橋大の大学院で学び、いったん日経新聞に入った後、朝日新聞に移る。経済部やアエラ編集部を経てモスクワ特派員も経験、現在は高知大学人文社会科学学部大学院准教授だ。『「軍事大国」ロシアの虚実』(岩波書

    日本の官僚は「四流」にすぎない 『なぜ「官僚」は腐敗するのか』 | BOOKウォッチ
    high190
    high190 2018/11/01
    “もはや政治家の不当な要求に立ち向かう、かつてのような骨のある官僚はいない”
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