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ブックマーク / synodos.jp (11)

  • 入試国語選択問題の「正解」について――早稲田大学教育学部の説明責任/重田園江 - SYNODOS

    2022年2月19日に行われた、早稲田大学教育学部一般入試の国語問題(第一問)に、私の著書『フーコーの風向き-近代国家の系譜学』(青土社、2020年)の一部が用いられた(44-51ページ)。 それについて、はじめは何の気なしに問題を解いてみた私は、結果的に以下の問い合わせを早稲田大学入学センターに行うことになった(3月4日。メールの一部を改変なしに引用)。 貴学の教育学部国語の第一問に、私の著書『フーコーの風向き』からの出題がありました。 先日解答例が公表されましたので、それについての質問です。 貴学の解答例 問一 イ 問二 ハ 問三 ニ 問四 ホ 問五 イ 問六 ホ 問七 ニ 問八 ハ 河合塾・代ゼミの解答速報(全く同じ) ホ ハ ニ ホ イ ホ ニ ハ 駿台予備校の解答例 ホ ハ ハ ニ イ ホ ニ ハ この論文全体の論旨、およびフーコーの思想を研究してきた上での私が考える解答例 ハ 

    入試国語選択問題の「正解」について――早稲田大学教育学部の説明責任/重田園江 - SYNODOS
  • 迷走する日本の教育――専門知なき教育政策の問題点/中村高康×川口俊明/大竹裕章(岩波書店)(ホスト) - SYNODOS

    教育は、いったいどうなってしまっているのでしょうか。2019年、戦後最大の入試改革と言われた大学入試共通テスト改革において、英語民間試験の利用および記述式問題の導入が見送られました。これらは数年に渡って根的な問題が指摘されてきたにもかかわらず、見送り決定は新テスト実施の1年前という直前だったのです。加えて2020年8月には主体性評価のための「e-Portfolio」の導入が見送られるなど、入試改革の混乱が続いています。 また、2007年から行われている全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)は、学力調査という目的が達成されず、自治体の順位競争などにばかり注目が集まったまま、教育現場に大きな負担を掛けて進められています。現在、コンピュータを用いた実施の導入が検討されていますが、現在の方向性では望ましい学力調査のための改善には至らないという有識者の声が上がっています。 これらに代表され

    迷走する日本の教育――専門知なき教育政策の問題点/中村高康×川口俊明/大竹裕章(岩波書店)(ホスト) - SYNODOS
  • 「大学のみ9月入学移行政策」の費用便益分析――大学9月開始の最大のメリットは教育の国際化ではなく高校教育の充実だ/赤林英夫 - SYNODOS

    「大学のみ9月入学移行政策」の費用便益分析――大学9月開始の最大のメリットは教育の国際化ではなく高校教育の充実だ 赤林英夫 教育経済学/家族の経済学 教育 コロナウィルス危機による学校の長期休校が問題になり、政府に浮上した「全学校の9月入学移行」政策は、社会的にも大きな論争を巻き起こした。しかし結果的に、5月、自民党のワーキングチーム(WT)は、来年度の実施を見送りとした。多額な財政負担と制度変更の必要、そして教育格差解消や教育の国際化といった効果への疑問がその根拠としてあげられたと聞く。 しかし、WTは同時に「9月入学制策については引き続き検討を行うこと」とし、7月20日に開催された教育再生実行会議では、ポストコロナ時代の学校教育の課題として審議するという。また、経団連も「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」において、大学が自主的に、大学教育の国際化のために、入学時期を多様化するべ

    「大学のみ9月入学移行政策」の費用便益分析――大学9月開始の最大のメリットは教育の国際化ではなく高校教育の充実だ/赤林英夫 - SYNODOS
    high190
    high190 2020/09/25
    "大学入試が高卒後の4月以降になることで、高校の教育内容の拡充が少しでも進むと考えられる"
  • 「9月入学」について考える――誰のために? 何のために?/中里透 - SYNODOS

    休校で失われた学生生活を取り戻したい。そのような高校生の思いから始まった「9月入学」の議論が、大きな広がりを見せている。4月29日には全国知事会でもこの問題がとりあげられ、各知事からさまざまな意見が表明された。 新型コロナの感染拡大の影響で小中学校や高校の授業と行事にはさまざまな支障が生じているから、その対策として「9月入学」「9月始業」を検討することには十分な意義がある。もっとも、「9月入学がグローバルスタンダード」といった情緒的な反応をもとにこの問題を語ることには慎重でなくてはならない。教育行政の責任者の思いつきと思い込みから始まった大学入試改革が、文部科学省の制度設計上の不備もあって見事に企画倒れになってしまったことを想起すれば、このことは容易に理解されよう(共通テストへの英語民間試験の導入と国語・数学の記述式の出題が見送りになったのは半年前の出来事だ)。 そこで、稿では「9月入学

    「9月入学」について考える――誰のために? 何のために?/中里透 - SYNODOS
    high190
    high190 2020/05/09
    冷静な分析
  • 京都大吉田寮問題とはなにか――大学自治の行方/広瀬一隆 - SYNODOS

    自由な研究と教育が重んじられる大学で、管理強化が進んでいる象徴なのだろうか――。京都大は、現役では日最古の学生寮「吉田寮」の旧棟と堂からの立ち退きを求めて寮生を相手に京都地裁へ提訴、7月4日に第一回口頭弁論が開かれた。訴訟に至るまでの大学執行部と寮生側の対立を取材してきた地元紙記者として、一連の動きは大学の変質を告げているように感じられてならない。 「対話」を根幹とした教育を掲げる京都大でなぜ、大学側が学生を訴えるという事態に至ったのか。学生との対話をなおざりにする大学が、社会と対話して独自の研究や教育を続けられるのだろうか。 「一部の学生が騒いでいるだけ」と突き放すこともできる。もちろんそうした面はあるだろう。だが私は、吉田寮で進行している状況をそう簡単に片付けるわけにはいかないと考えている。大学自治の行方を占う上で重要な問題を孕んでいるからだ。 7月4日午前11時半。京都地裁でもっ

    京都大吉田寮問題とはなにか――大学自治の行方/広瀬一隆 - SYNODOS
  • なぜわれわれは「新しい能力」を強迫的に追い求めるのか? / 『暴走する能力主義』著者、中村高康氏インタビュー | SYNODOS -シノドス-

    なぜわれわれは「新しい能力」を強迫的に追い求めるのか? 『暴走する能力主義』著者、中村高康氏インタビュー 情報 #メリトクラシー#新刊インタビュー 「現状の高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜は、知識の暗記・再生に偏りがち」であり、「真の「学力」が十分に育成・評価されていない」。こう言われると、素直にうなずいてしまう人は多いだろう。そして、グローバル化し激変する世界に適した「新しい能力」が必要だと説かれると、抜的な教育改革が必要だと思い込んでしまう。だが、こうした言説は現実を反映したものなのか? 『暴走する能力主義』著者、中村高康氏に話を伺った。 ――どのような経緯で書をお出しになったのでしょうか? わたしの専門は教育社会学という、教育を社会学的に研究する分野です。その分野のなかでも、とくにわたしが関心をもって研究してきたのが、「教育と選抜」というテーマでした。若い頃は、大学生の就職

    なぜわれわれは「新しい能力」を強迫的に追い求めるのか? / 『暴走する能力主義』著者、中村高康氏インタビュー | SYNODOS -シノドス-
    high190
    high190 2018/11/29
    “日本の教育システムには問題も多々あるのですが、批判する論者たちがいうほど単純で愚かなシステムだったら、ここまで持続できなかったとわたしは思います”
  • ハーバード大学は「音楽」で人を育てる――アメリカのトップ大学が取り組むリベラルアーツ教育/菅野恵理子 - SYNODOS

    音楽や芸術は人間の営みから生まれ、人の感情や思考が刻み込まれたものである。だから音楽を学ぶことは人文学でもある。そのことをよく表しているのがアメリカの大学だ。ほとんどの大学に音楽学科または音楽学校があり、音楽を専門的に学ぶ学生だけでなく、幅広い学問分野に触れる1・2年次に教養科目として音楽を履修することもできる。ハーバード大学1年生ジェニファー・チャンさんの年間履修科目を見てみよう。 ○秋学期(2013~14年) ・美学的・解釈的理解:文学的な中国を再創造する~いま、昔話を読みなおす ・外国語:日語入門 ・生命科学:生命科学入門~化学、分子生物学、セリウム ・数学:生命科学のためのモデリングと微分方程式 ・音楽:ハーバード・ラドクリフ・オーケストラ ○春学期(2013~14年) ・ライティング:ダーウィンの年代記 ・外国語:日語入門 ・生命科学:生命科学入門~遺伝学、ゲノム科学、進化論

    ハーバード大学は「音楽」で人を育てる――アメリカのトップ大学が取り組むリベラルアーツ教育/菅野恵理子 - SYNODOS
    high190
    high190 2016/01/22
    "アメリカの大学では、人間、歴史、世界を知るツールとして、また自分を表現し、世界と繋がるツールとして、音楽を生かしている"
  • 保護者の所得は学力にどれほど影響があるのか?/山田哲也 - SYNODOS

    文部科学省が実施した保護者調査のインパクト 専門家会議による議論を受けて、2013年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)では、毎年実施される体調査とあわせて、多様な観点から学力に影響を与える要因を分析する「きめ細かい調査」が実施された。 この調査は、(1)経年変化分析調査、(2)保護者に対する調査、(3)教育委員会に対する調査から構成されている。なかでも人びとの注目を集めたのは保護者を対象にした質問紙調査で、そこで得られたデータを用いた調査報告書が2014年・2015年に公開されている(リンク先は容量の大きいPDFなのでご注意ください)。 なぜこの調査結果が着目されたのか。やや遠回りになるが、その背景を整理してみよう。 90年代後半にいわゆる「学力低下」論が社会問題化し、2000年代以降には日でも保護者の社会経済的地位(SocioEconomic Status:SES)を把握し

    保護者の所得は学力にどれほど影響があるのか?/山田哲也 - SYNODOS
  • 教育は誰が統治しているんだろう?――教育を構造的に眺める/教育行政学者・村上祐介氏インタビュー - SYNODOS

    大人気コーナー「高校生のための教養入門」。今回お話を伺ったのは教育行政学者の村上祐介先生。あまり馴染みのない教育行政学について、基的なお話を聞いてきました。教育行政学には「教育の行政学」と「教育行政の学」という考え方がある!? 教育委員会ってどうしてあるの? 教育行政学のマニアックな面白さとは? いままさに高校に通っている高校生に、ぜひお読みいただきたいインタビューです。(聞き手・構成/金子昂) ―― 最初に先生のご専門である教育行政学がどんな学問なのかをお教えください。 教育行政学でよく議論になるのが、「教育行政の学」なのか「教育の行政学」なのかなんですよね。これまでは「教育行政の学」として発展してきたのですが、最近は「教育の行政学」も必要なのではないかと考える研究者も出てきていて、ぼくもそのひとりです。 ―― ふたつの違いをお聞きする前に、まずは「行政学」と「教育行政」について教えて

    教育は誰が統治しているんだろう?――教育を構造的に眺める/教育行政学者・村上祐介氏インタビュー - SYNODOS
  • ワークショップデザインにおける熟達と実践者の育成に関する研究/森玲奈 - SYNODOS

    生涯学習時代と言われる現代、「ワークショップ」という活動が注目されつつある。筆者はワークショップ実践者に着眼し、その熟達と実践者育成に関する研究をつづけてきた。成果の一部は『ワークショップデザイン論:創ることで学ぶ』で紹介している。稿では自身の研究内容について紹介しつつ、実践者育成を考える上で考えられる課題について論じる。 生涯学習時代の到来とともに、日においても「ワークショップ」という活動が注目されつつある 。図1「ワークショップ実践の分類」は「学ぶための構成」と「創るための構成」という点に着眼し、実際に行われているワークショップの領域を示している。この分類は森(2009a)において、120名のワークショップ実践家を対象に、どのようなテーマについて実践をしたことがあるかについて質問紙調査を行った際に用いられたものである。 図であげたように、ワークショップ実践が行われる具体的な領域とし

    ワークショップデザインにおける熟達と実践者の育成に関する研究/森玲奈 - SYNODOS
  • 「どうなっているのか」と「どうすべきか」を一緒に考える / 教育社会学者・本田由紀氏インタビュー | SYNODOS -シノドス-

    大好評「高校生のための教養入門」シリーズ! 今回は、教育社会学者の田由紀先生にお話を伺ってきました。「教育学はなんとなくわかる気がするけど、教育社会学ってなに?」そんな素朴な疑問をぶつけてきました。すると、思春期の若者のように自らのアイデンティティに苦しんできた教育社会学の姿が……。いじめ問題など、さまざまな教育問題が取りざたされるいま、まずは教育社会学について知っていただければと思います。(構成/金子昂) ―― 田先生のご専門についてお聞かせください。 端的にお答えすると、わたしの専門は教育社会学です。 どの学問にも狭義と広義があると思いますが、教育社会学の場合、狭義は教育という対象を社会学的なアプローチを使って研究する学問、広義は純粋な社会学に限らず、文化人類学や経済学政治学など、その他の社会科学的なアプローチも使いながら研究する学問といえると思います。どちらにせよ、他分野との境

    「どうなっているのか」と「どうすべきか」を一緒に考える / 教育社会学者・本田由紀氏インタビュー | SYNODOS -シノドス-
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